アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

今時の、「学位授与式」に参列して

2010年03月30日 | Weblog
 青山通り沿いにある大学の、学位授与式に参列しました。
 卒業生のドレスコードは、男子は黒っぽいスーツが99.99%。残りの0.01%はどんな服装だったかって?和服ですね。女子は、99.9%が「着物の下に袴」または「着物」。0.1%が、洋服…。洋服の女学生、元気がないように見えましたが…気のせいかも知れません。
 
 式次第が興味深い・・・
1 前奏…料理でいうところのオードブル。「吹奏楽バトントワリング部」が演奏しました。指揮が、知る人ぞ知る、知らない人は、「どこの輝彦よぉ?」とおっしゃるであろう、那須輝彦さんでした。西郷輝彦ではない。
2 賛美歌352…これは、ミッションスクール共通したものかと。
3 聖書朗読…無宗教の私にとっては、「朗読がうまいなあ」といった程度の感想。
4 祈祷…祈祷師が出てきて、「ナンジャラモンジャラホニャララ…」んなわけないですね。
5 合唱…「希望と祈りと」歌詞で気に入ったフレーズは、「ねたみとおごりを、愛と真へと」のところ。私にピッタリの詩!よくわからないのが、「狼と共に、子羊は宿る」のところ…100%の悪人はいないということか?  
6 学位記授与…早い話が卒業証書授与。ようやく普通の卒業式らしくなってきた。
7 校歌…こ、ここで校歌かい?! 
8 式辞…順番が定形外。クリスチャンの豊かな発想ということか?
9 告辞…今日は、これを一番書きたかった。62年間生きてきて、「告辞」なんて初めて!(酷辞、国辞、刻辞、黒辞…なんちゃって)学長さんが、「まあ、みなさん頑張ってね」といった、分かり易い、実に分かり易い内容でした。7年前、ICU(4月から秋篠宮家の真子様が御入学になる大学)の卒業式に出させていただきましたが、学長さんの式辞は、非常に難しいものでした。専門分野を掘り下げた小論文といった感じ。この度は、平易でした。7年で大学生のレベルが変わったのか?単に、学長さん個人の式辞・告辞に対する考え方の問題なのか?それにしても、告辞は式辞と酷似しています。
10 答辞…卒業生代表が述べたが、まあ普通の答辞でした。
11 賛美歌405…ジーンズの番号ではない。
12 祝祷…庶民でいうところの万歳三唱でしょうか。
13 アーメン唱…これは、わたしの得意とするところ。「アーメン」と言えばよい。どさくさ紛れに、「ラーメン」などとふざけただろうって?儀式ですよ!私がふざける分けないでしょうが!
14 後奏…やっと、デザートだよ!
 このように、実に厳かに式は進行しました。およそ1時間ちょっと。全体の感想として、「音楽が豊富」ということでしょうか。吹奏楽団のほか、聖歌隊が2団体、合唱団が2団体、「大学オルガニスト」なる人まで来ていました。

 笑いはなかったのかって?式後、アトラクションがありました。進行役は応援部。ミッショスクールなのに、学生服を着た応援団がおりまして…しかも、たった4人。みんな、いかにも弱そう。その中で一番体格がいい団員のズボンがツンツルテン。舞台に現れたとき、コメディアンかと…謹厳な卒業生達からさえ失笑がもれるほど。

 保護者の服装はどうだったかって?寒かったので、みなさんコート着用。私は、6番目にいい服を着ていったので見せびらかしたかったのですが、寒さを辛抱する必要もないので終始コート着用。「おっ!この人はいい服を着ているなあ!」と、思える人はおりませんでした。どう見ても、普段着という人もおりましたよ。

 国旗・国歌はどうだったかって?どちらも無かったです。かといって、この学校が左翼思想かというと、まったく違いますがね。