アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

ガチョウと山下清で有名な温泉地?

2010年03月12日 | Weblog
 大分自動車道湯布院ICで降りて、別府方面に5kmほど走ると、由布院駅へ出る。NHKの朝ドラの湯布院を舞台にしたものを観ていたので、「自然に囲まれたいで湯の里」を勝手に連想していた。全然違った。「湯の坪街道」なる道があり…そのあたり一帯が、縁日を大きくしたような賑わい。

 鮎が泳いでいる小川があり、その川沿いに数分歩くと、有名な「金隣湖」に出ました。湖の底から温泉が湧きだしているそうで、水温が高い。そのため、たくさんの魚がいる。グッピーの群も!スッポンもいるのだそうです。エサが豊富で温泉暮らしですから…巨大になり人の腕をかみ切るぐらいのスッポンもいることでしょう。スッポンの生き血は、日本酒を入れても生臭い。しかし、ダシはすこぶる旨いです。年輪に裏打ちされた私の味覚では、カジカより旨いダシだと思います。

 金鱗湖のほとりに、でっぷりと太った「ガチョウ」がおりました。あまり太っているので、すぐにはガチョウとは解りませんでした。ガチョウの祖先は、「雁」です。雁は、4,000kmもの旅をして日本へ来る。そんな祖先の苦労を知らない金鱗湖のガチョウは、人相ではなく鳥相が変わるほどの超デブ。およそ20kg。雁の面影は…な、ないです。歩くのすら辛そう。殆ど動かない。

 子供の頃、ガチョウに追われて逃げ惑った記憶があるので、油断なく近づいた。このガチョウたち(3~4羽いた)、人を襲いませんでした。と、いうかフレンドリー。私を正面から見て、「おい、エサは持ってきているんだろうな。早く出せよ」と目で訴えていました。
 本来ガチョウは凶暴です。「番犬代わり」に使われています。ホントホント!大声でわめいて不審者を追い回します。「くちばし攻撃」は、非常に痛いですよ。
 飛ぶ力?ガチョウが空を飛びますか!しかも、ここのは小豚並の体型です。「紅の豚(宮崎駿監督のアニメーション映画)」のセリフに、「飛ばねぇ豚はただの豚だ」というのがありますが、「飛ばないガチョウは…」ただのガチョウですね。   

 湯布院の感動の第一は…「山下清 原画展」です。山下清の作品を間近で見られます。直筆の手紙もあります。どうして湯布院に山下清か?…なんの関係もないと思います。関係があるとすれば…湯布院→温泉→裸で入浴→裸の大将→山下清…。と、まあこんなところでしょうか。
 湯布院の凄さは、美術館の多さでしょう。温泉はどうなんだって?そ、そ、そりゃあ湯布院の温泉はいいですよ…。

 末田美術館、わたくし美術館(ダリ、ルオー、岡本太郎の作品あり)、ギャラリーユージーン、湯布院トリックアート迷宮館、由布院ステンドグラス美術館、ギャラリー金次郎、ギャラリーまほろば湯布院店、由布院美術館、アトリエとき、天日工芸彫刻館、ドルドーニュ美術館、マルクシャガールゆふいん(なんと、シャガールがあった!)・・・まだまだあります。問題は…全部観たいが、入場料がかかる。これはバカになりませんよ!10カ所の美術館をめぐると、約6,000円かかります。

 レストランも洒落たものばかり。気になったレストランは、「貧乏な貴族」という名のレストラン。貴族が貧乏になって湯布院に流れ着いたのか?「貧乏な貴族 本店」というのもあった。どうやら今は、貧乏ではないらしい。「金持ちの貴族」だな…。