「柔道指導の安全対策確立を」というタイトルを見て、「ああ、内柴問題ね」と、ピンときました。書いた人の肩書きが、「全国柔道事故被害者の会○○○」。内柴事件の他にも、柔道の指導者に被害を受けた人がいるんだなあ!被害者の会まであるんだなあ!感心するところではありませんが…。
ところが、内柴とは関係ない、本当の(?)「柔道事故」でした。
青森県藤崎町立藤崎中学校で柔道部員が乱取り稽古中に頭打ち死亡(2009年5月)
大分県大分工業高3年生が柔道の練習中に投げられ意識不明になり死亡(2010年5月)。
岐阜県大野町立小1年の男児が柔道の練習中(民間道場)突然意識を失って倒れ死亡(2010年7月)。
1983年度から2010年度までの28年間で死亡した子供の数は114人。年間4人が犠牲になっている計算。これは、小中高校生のスポーツ中の死亡率としては…高いのではないか?(そういう白書を見つけられなかったので、「たかいのではないか?」としておきました。間違いなく一番だと思います)
2011年には3人の犠牲者が出ているという(全国柔道事故被害者の会)。
こうなると、柔道の必修化について多少心配が出てきます。(来年度つまり、今年の4月から中学で始まる武道必修化。体育の授業で男女とも柔道、剣道、相撲の中からいずれかを選択)
114人の中には、スポーツ少年団や民間の柔道場での死亡事故は含まれていない。重度の後遺症が残る障害事故も入っていない。
とにかく日本人には武道が必要です。理由については、これまでさんざん述べてきておりますので(最近はふれる機会がなくなっていますが)割愛します。中学校の武道必修化には両手を挙げて賛成です。
柔道では、「ひねった」とか「のばした」とかは毎度あること。「はずれた」とか「折れた」ということもあります。十分注意しても、防ぐのに限度がありますから。しかし、「重度の障害を負うような事故」とか「死んでしまう事故」は、防ぐことができると思います。(素人が勝手なことを…という御意見もあるでしょうが、柔道は四段なので素人ではないかと)
全国柔道事故被害者の会が、柔道指導の安全対策についてどんな提案をしているか…。
「柔道の指導には厳格な資格制度の導入が必要だ」と。
このことについて、文部科学省も受け入れるでしょう。全日本柔道連盟は、2013年度から指導者資格制度の導入を決定しました。現在、全国各地で安全講習会を開催している最中です。
いいと思います。ただ、「資格を持った人」が指導すると重大な事故が起こらないかというと、もちろんそうではない。資格がなくても安全な指導ができる人は沢山おられる。それって何?「心」です。また、分けの分からんことをいうなって?武道は、「相手を敬う心」です。その心を確実に伝えるために、技を磨き、体を鍛える…これが、「心技体」。
柔道の(剣道も、相撲も同じですが)指導者は、初段で十分。「心」を教えられる人であればよいのです。「心」をしっかり教えると、ケガの発生率は低下します。
柔道の必修に当たってもう一つ…全国柔道事故被害者の会は次のような指摘をしています。
「柔道そのものが危険なのではない。重大な事故が毎年発生しているにもかかわらず、多くは不慮の事故として片付けられ、調査もされず、原因究明もされぬままで、事故情報も共有されず、安全対策もとられないまま。このような、柔道を取り巻く環境こそが危険なのだ」
御指摘、その通りです。不幸にも事故が起きたら、徹底的に原因を究明し、再発を防止する。これが大切。
文部科学省も、全国柔道事故被害者の会も、全日本柔道連盟も真摯に、「柔道の必修化」を推し進めています。その陰で、内柴のような似非柔道指導者がいることも確か。バカはどこにでもいますが、武道の指導者が卑劣ではいけません。
ところが、内柴とは関係ない、本当の(?)「柔道事故」でした。
青森県藤崎町立藤崎中学校で柔道部員が乱取り稽古中に頭打ち死亡(2009年5月)
大分県大分工業高3年生が柔道の練習中に投げられ意識不明になり死亡(2010年5月)。
岐阜県大野町立小1年の男児が柔道の練習中(民間道場)突然意識を失って倒れ死亡(2010年7月)。
1983年度から2010年度までの28年間で死亡した子供の数は114人。年間4人が犠牲になっている計算。これは、小中高校生のスポーツ中の死亡率としては…高いのではないか?(そういう白書を見つけられなかったので、「たかいのではないか?」としておきました。間違いなく一番だと思います)
2011年には3人の犠牲者が出ているという(全国柔道事故被害者の会)。
こうなると、柔道の必修化について多少心配が出てきます。(来年度つまり、今年の4月から中学で始まる武道必修化。体育の授業で男女とも柔道、剣道、相撲の中からいずれかを選択)
114人の中には、スポーツ少年団や民間の柔道場での死亡事故は含まれていない。重度の後遺症が残る障害事故も入っていない。
とにかく日本人には武道が必要です。理由については、これまでさんざん述べてきておりますので(最近はふれる機会がなくなっていますが)割愛します。中学校の武道必修化には両手を挙げて賛成です。
柔道では、「ひねった」とか「のばした」とかは毎度あること。「はずれた」とか「折れた」ということもあります。十分注意しても、防ぐのに限度がありますから。しかし、「重度の障害を負うような事故」とか「死んでしまう事故」は、防ぐことができると思います。(素人が勝手なことを…という御意見もあるでしょうが、柔道は四段なので素人ではないかと)
全国柔道事故被害者の会が、柔道指導の安全対策についてどんな提案をしているか…。
「柔道の指導には厳格な資格制度の導入が必要だ」と。
このことについて、文部科学省も受け入れるでしょう。全日本柔道連盟は、2013年度から指導者資格制度の導入を決定しました。現在、全国各地で安全講習会を開催している最中です。
いいと思います。ただ、「資格を持った人」が指導すると重大な事故が起こらないかというと、もちろんそうではない。資格がなくても安全な指導ができる人は沢山おられる。それって何?「心」です。また、分けの分からんことをいうなって?武道は、「相手を敬う心」です。その心を確実に伝えるために、技を磨き、体を鍛える…これが、「心技体」。
柔道の(剣道も、相撲も同じですが)指導者は、初段で十分。「心」を教えられる人であればよいのです。「心」をしっかり教えると、ケガの発生率は低下します。
柔道の必修に当たってもう一つ…全国柔道事故被害者の会は次のような指摘をしています。
「柔道そのものが危険なのではない。重大な事故が毎年発生しているにもかかわらず、多くは不慮の事故として片付けられ、調査もされず、原因究明もされぬままで、事故情報も共有されず、安全対策もとられないまま。このような、柔道を取り巻く環境こそが危険なのだ」
御指摘、その通りです。不幸にも事故が起きたら、徹底的に原因を究明し、再発を防止する。これが大切。
文部科学省も、全国柔道事故被害者の会も、全日本柔道連盟も真摯に、「柔道の必修化」を推し進めています。その陰で、内柴のような似非柔道指導者がいることも確か。バカはどこにでもいますが、武道の指導者が卑劣ではいけません。