アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

脱獄者が自首したときの気がかり

2012年01月14日 | Weblog
 脱獄者を讃えるつもりはありませんが…
 「脱獄」と聞いて一番に思い浮かべるのが、「五寸釘の寅吉」ですね。なにしろ、生涯で、「6回」脱獄したのですから、これはすごい。五寸釘で、錠前を開けたのかって?五寸釘は使わなかったです。
 なぜ五寸釘の愛称がついたかというと…
警察に追われ手いるときに、五寸釘の刺さった板踏んだ。釘は、足の裏から甲へ貫通。追われている寅吉に、立ち止まって釘を抜く余裕などない。そのまま12km(3里)走り続けた。片足だけ、大きな下駄を履いて走った!そんなわけで、本名西川寅吉は、「五寸釘の寅吉」と、呼ばれるようになった。

 脱獄回数は4回と、寅吉の6回には及ばないが、「脱獄王」という称号が非公式に与えられているのが、白鳥由栄。エピソードとしては、「食事のたびに手錠や窓のネジにみそ汁をつけて腐食させた」。根気がいります。

 根気がなければ、脱獄などできない。フォックスリバー刑務所から脱獄した、マイケル・スコフィールドをはじめとする8人も、根気がありました。現実の話と映画の話を一緒にするなって?「根気」を表現するために、つい…。

 「根気がなくても、やすやす脱獄」と、いう事件が起こりましたね。
広島刑務所から、中国籍の李国林受刑者が逃げ出してしまった。
 折から工事中で、脱獄に便利な工事用の足場があった!工事中なので、塀の警報装置や監視カメラ(一部)が撤去されていた!
 これなら、「今なら、簡単に脱獄できますよーっ!」と、脱獄を推奨するようなもの。

 まだ捕まらなかったとき気がかりだったことは…もう逃げ切れないと観念した李国林受刑者が、広島刑務所へ自ら戻ったとき、「悪い冗談はやめろ!」と、刑務官に追い返されやしないか?と、いうこと。
 杞憂に終わりました。54時間の逃走で逮捕されてしまって…。根気のないヤツでした。