アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

止められるのは時間だけならいいのですが…

2012年01月28日 | Weblog
 アメリカで暮らし始めたときに会う人ごとに、「気を付けてね」と、言われたのが、「デイライト・セービング・タイム(Daylight Saving Time)」。早い話が「夏時間」。時計の針を1時間進めなければなりません。日照時間が長くなる時期に時間をずらすことで、自然光の使用率を高め、電力を節約することが目的です。 当時は4月の第一日曜日から夏時間でした。日曜日…つまり、バーベキューの御招待をうける日。「午後5時に来てね」と言われて、夏時間になっていることを忘れて、時計の針を1時間進めていない5時に行くと、恥をかく。

 日本でも、夏時間が取りざたされるが、いっこうに進展しない。まあそれでも不都合はないけど。原発に関わる電力不足の時に、夏時間制が再燃しかけたが、チョロチョロ…で終わってしまいました。

 ロシアは、ソビエト連邦の時代に夏時間を導入しました。時計の針を夏期に1時間早め、冬期には戻しておりました。ところが、30年経った昨年、メドベージェフ大統領が、「人間のバイオリズムが乱れる」として、夏時間の通年適用にしました。

 ロシアで暮らしたことがないので、知ったかぶりなのですが、「この時期のモスクワは、午前10時ごろにようやく外が明るくなる(日の出)」ということです。つまり、暗い中を出勤・登校するわけです。これって…まあ、他人事ですから批判する権利もなにもないわけで…。好きにしてください。

 だったら、何が言いたいのか?メドベージェフさん大丈夫かなあということが言いたかった。
 メドベージェフさんが退任を控えて、自己の業績をまとめた本を出版したのだそうで…タイトルは冬時間廃止にちなんで、「時間を止めた人」。ホント、ホント。新聞に書いてあったのだから本当の話でしょう。私が、おもしろ半分で考えたタイトルではありません。
 「時間を止めた人」は、ないでしょう。メドくんは、汚職撲滅や経済近代化を推し進めてきたのですから、時間を止めた人にしてはいけません。真央ちゃんだって、「帯」が意図に合わないということで、自分の著書の出版を取りやめたんです。メドちゃんだって取りやめれば良かったのに。
 これもプーチンの策略?
 いくら、サンクト派でも、このまますんなりといくのかねえ…メドちゃん、時間より大事な物を止められないように…