アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

大晦日の赤っ恥…

2012年01月01日 | Weblog
 新年が明けました。皆様の平成24年の御健康とますますの御活躍をお祈りいたします。

 いやはや、昨夜はちらっとでしたが、紅白歌合戦なる番組を視聴させていただきました。中高生の集団と思われる可愛らしい女の子たちが、歌いながら踊っておりまして…AKB48というグループ。舞台には、100人以上いたのに、なぜ48?まあ、それにはそれなりのワケがあるのでしょうからそれはいい。

 歌っていた歌の…歌詞が、変だった!
 「…カチューシャ外しながら…カチューシャ外しながら…」
 当然、私はツッコミを入れました。2011年最後の、テレビ画面へのツッコミ!
 「カチューシャをどうやって外すのよぉ!」

 ウケルと思ったのに、我が家の大晦日のディナーに参集した面々…誰一人笑わなかった!なんなんだ?

 カチューシャは、トルストイの「復活」を読んだ方ならお分かりの通り、ロシアの女性の名前。
 ロシア民謡なのかソビエト歌謡なのか、ジャンルはともかく、「カチューシャの歌」という歌が、ロシアよりむしろ日本で歌われています。

 りんごの花ほころび
 川面にかすみたち
 君なき里にも
 春はしのびよりぬ
 
 岸辺に立ちてうたう
 カチューシャの歌
 春風やさしく吹き
 夢が湧くみ空よ

 カチューシャの歌声
 はるかに丘を越え
 今なお君をたずねて
 やさしその歌声
 
 日本人で知らないのは赤ちゃんぐらいなもの。
 AKBさんたちは、カチューシャという女性を外しながら何かをするらしい…仲間はずしか?だから、「カチューシャをどうやって外すのよぉ!」というツッコミは、十分成立するはず。

 なぜウケなかったか?カチューシャは、「ヘアバンド」のことだという!マジスカ?
 なぜ?いつから?ロシアの女性の名前が、ヘアバンドになった?確かに、トルストイの小説、「復活」の主人公カチューシャは、ヘアバンドを付けていた。だからなのか?AKBが復活を読み、カチューシャのヘアバンドにいたく感銘を受けて、ヘアバンドをカチューシャと呼ぶようにして歌にまで歌った!?
 AKBが19世紀末のロシア文学を読んでいたとは!

 ま、そんなわけで、ウケねらいのツッコミが不発どころか、憐憫の目でみられてしまいました。アンティークマンらしい、2011年の締めくくりということでしょうか。
 今年は、ツッコミに十分注意しよーっと!