アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

大地のはらわた・・・

2012年06月02日 | Weblog
 「似非農民」を、自称して5年目。時が経つのは…早い。いや、速い!
 似非農民の敵は、「(野菜の)病気、旱(日照り)、(収穫期の)カラス…」。では味方は…「歌女(かじょ)」です。

 農民の味方が、歌詠みの女性かって?実は、「歌女」は、「ミミズ」のこと。土を掘ってミミズが出てくると、安心します。暴れるミミズ、死んだふりするミミズ、千切れてしまうミミズ・・・。なぜ安心するかって?ミミズは、「肥えた土地に住む。土壌改良してくれる」つまり、ミミズが住む土地は、よい土地ということ。
 アリストテレスはミミズを「大地のはらわた」と呼んだ。ズバリ言い当てた表現!
 ダーウィンは、ミミズが落ち葉などの分解した有機物を食べ、栄養豊かな土を作るのを解明した。

 ミミズは、土地を肥やすほかにも人類に貢献してくれています。
 1 釣りのエサ。川釣りのエサはもちろんですが、海釣りでもOK!そんなはずないだろうって?私が実験しました。元、ポセイドン号の船長でしたから!
 2 食用になる。「食用ミミズ」については、ここで説明するまでもありません。美味というのが大方の感想です。「ミミズ酒」もあります。まったくぅ、なんでもかんでも焼酎に漬けてしまうんだからぁ!
 3 薬効がある。寝小便に効く、胃薬だべ!風邪薬だ!諸説あります。私は敢えてトライしたくありませんがね。下熱剤としてミミズを煎じてのむのが多数派でしょうか?これって、オシッコを飲む健康法のような・・・。
 「ミミズにオシッコをかけるとチンチンが腫れる」という伝説があります。試しましたが、腫れませんでしたけどね。だけどぉ、女性はミミズにオシッコをかけないのかねえ?

 「歌女=ミミズ」なのですが、どうしてそうなったか?
 ミミズの歌が原因。ミミズが歌うのかって?自然界に騒音が多い現代ですが、耳を澄ますと・・・
 「ジィー、ジィー、ジィジィジィー・・・・」
 土の中で歌っています。本当は、ミミズには発声器官がありませんから、歌わない。「ジィー・・・」の正体は、「ケラ」。そのことを知ってか知らずか、ミミズの別名を、歌女とした。歌男というミミズはいないのかって?ミミズは、雌雄同体。「歌」といえば女性かと…

健康でなければ田舎には住めない時代…

2012年06月02日 | Weblog
 田舎(地方)の最大の課題は…?医師が来ないということでしょう。
 「それは最大の課題ではない。雇用の場の創設の方が…」まあ、いろいろな御意見があるでしょうが、医療サービスがなければ地方自体が存続できません。病院があっても医師がいない…そんな地方に誰が住みますか?
 ところが、地方の病院が閉鎖になってしまったり、病院体制の大幅な縮小を余儀なくされたりということが相次いでいます。医師を確保できないからです。

 どうしてそうなったか?その1
 「新臨床研修制度で都市の研修指定病院に研修医が集中し、地方の大学医局に残らなくなったため」
 医師だって、田舎より都会に住みたい。「田舎の病院、診療所の医師の給料を、都市部の医師の2倍にすれば医師は確保できる」…このように断言する方もおられるが、そういうものでもない。医師不足の原因は、医師臨床研修制度でしょう・・・

 医師臨床研修制度では、必修の「地域保健・医療」の研修期間を「1カ月以上」としています(2004年から)。ですから、1カ月だけ田舎の病院で研修すればよい。
 これまで、地方の病院・診療所に医師を派遣してきたのは大学の医局でした。ところが、医師臨床研修制度で1カ月だけの田舎研修でOKになった・・・。新卒医師の相当数が都市部の病院に流れることとなった。そうなると、大学の新入局者が激減!大学は、地方から医師を引き揚げなければならない事態に陥ってしまった。
 早い話が、「地域保健・医療(必修)」の研修期間を延ばせば、「地方で頑張ろう」という医師が増えるってことか?

 どうしてそうなたか?その2
 地方の医学部にその地方出身者が少なく、都市部出身者が多いから。全国の地方医学部の地元出身者は、せいぜい3割。さらに、その近隣町村の出身者となると非常に少ない。つまり都会で私立一貫校や塾など多額の投資をした者が、地方の医学部に多く進学しているという実態があるわけです。以前は、それら地方医学部出身者は、母校の医局に残っていた。だから、田舎でも医師を確保できた。
 昨今は、世間の風潮が地方の斬り捨て…これじゃあ、田舎で医師をやってられない。渡りに船とばかりに、新制度で都市に研修病院が増えた。これなら、都市に戻りますよ。地方の医師は不足の一途。

 どうしてそうなったか?上記2つの原因の複合とするのが正解でしょう。では、今後どうしたら地方にお医者さんが来てくれるか?

 1 医師数の増員。これも、田舎に医師が充足するのは…十年以上も先ですがね。
 2 医師臨床研修制度の「地域保健・医療」の研修期間を「6カ月以上」とする。
 ま、せいぜいこの2点でしょうか…
 現状では、健康な人以外は、田舎には住めません…。