アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

人材育成の美名に隠れた…奴隷もどき

2020年07月16日 | Weblog
 世界の中の日本人…私の日本人観は、「自分は食べなくても空腹の人にあげる」なんです。日本人は、「人を人扱いしない、悪魔のような奴ら」と、世界から思われたくないのです。
 「労働力不足で農家が悲鳴」その理由が、「新型コロナで外国人技能実習生が来日できない」。で、私は現在の実情に、「日本人として」暗澹たる気持ちにさせられます。で、前回の続き…。
 外国人技能実習生に関わり、ニュースに登場する、事件とも言える実態は…
★ 最低賃金に満たない金額で就業をしていた技能実習生がいた(東京都は時給で1,013円)
★ 最低賃金は維持しているが、残業時の割り増し賃金は40%程度だった。
★ 最低賃金以下しか払っていなかったが、それは送り出し側で決めた賃金だった。
 これらは、経済産業省が押さえている現況。しかし、この程度ではなさそう。
★ 外国人研修生は住み込みで農作業を行う。住まいは穴だらけのビニールハウスを改修してキッチンや風呂を備え付けたようなとても粗悪なものであった。
★ 食事は収穫した農産物を口にし、他の物は食べない。何故なら給与が常識とは 考えられないほど低いからだ。給与は最低賃金を大きく下回る時給200円であ る。時給200円ではとても生活なんてできない・・・調査の結果、「研修なの だから最低賃金は関係ない」と。逆ギレを絵に描いたような詭弁。
★ さらに、パスポートを取り上げる、給与の未払い、サービス残業の横行、セクハラ・パワハラ、監視や軟禁、逆らえば強制帰国させるといった脅迫等、日常的に行われているようだ。
 これら作り話ではないでしょう。事実、私の近くでも、「集団脱走」がありました。「そういうことが当たり前に起こる制度なんだ」と、思われているふしすらあります。
 外国人に対し「日本人がいかに悪辣な奴らなのかを、身をもって研修させる制度」じゃないのに・・・!日本人にも悪い人はたくさんおります。だけど…
 赤貧を洗う暮らしから何とか抜け出そうと、莫大な借金をするなど大変な思いをして日本へ来てくれた若者たちに、「お金は出来るだけ出さない」「ビニールハウスに住まわせる」「満足な食事をさせない」これだけでも十二分に卑怯なのに、「セクハラ・パワハラ、監視や軟禁、逆らえば強制帰国」・・・。
 これって、極悪非道ですよ。「江戸時代なら市中引き回しの上、獄門…」「北朝鮮なら公開銃殺」「イスラム過激派ならミナレットから落とされますよ」。それが、日本なら「逮捕もされない?」。
 あんりまあ、アベノマスク・・・そんなもの、どうでもいい。困っている人(人種国籍を問わず)を食い物にし、権限をひけらかしてセクハラに及ぶ…この卑怯者たちを葬らなければ。私は、日本人の一人として、恥ずかしいのです。「日本人=卑怯者」一握りの卑怯者たちに、日本人全体が傷つけられているのです。(あんりまあ、アベノマスクは、日本人を傷つけていませんから)
 研修・技能実習制度、無くしてしまっては、日本が立ちゆかなくなる。続ければ、「日本人は悪魔だった」ということになる。どうしたらいいか?アンティークマンの休むにも似た考えですがね…
 1 受け入れ側の徹底調査で、基準に満たない事業所等には「研修生、技能実習生」を送り込まない。
 2 定期的に、研修生、技能実習生に対して「賃金、待遇、セクハラ・パワハラ」の調査をし、違反事業者から研修生、技能実習生を引き上げさせる。実習生のその後は国が責任を持つ。
 いち早く、これらを法制化していただきたい。 
 「新型コロナで外国人技能実習生が来日できない。労働力不足で農家が悲鳴」の何が気に入らないかと言いますと、「研修させたいのではなく、労働力が来てくれない」というところが気に入りません。なぜ、「労働力」ではなく「人」として見てくれないのでしょうか?
 スイスの作家が、外国人労働者について、「我々は労働力を呼んだが、やってきたのは人間だった」と語りました。この名言、「人として扱えよ」ってことだと思います。 
 日本は、外国から「人」を呼んでいます。研修生、技能実習生なのですから、「人」なのです。