およそ、30年も前のことです。日本で、ガーナ共和国の民族打楽器のイベントがありました。ガーナから当時は無名だった、カクラバ・ロビさんが来ていました。私は、通訳の手伝いとして呼ばれておりました。このときは、大汗をかきました。なぜか?ロビさんの英語なんですが、「学校教育は英語で受けた」のだそうですが、母語が現地語(アカン語、モシ・ダゴンバ語、エウェ語、ガー語など、部族によって言葉が違う…)ということもあり、なかなか聞き取れず、何度も確認しなければなりませんでした。来日当初から随行している通訳は、かなり適当にやってましたのでこちらも少しは気楽になりましたがね。
ロビさんは、ガーナのロビ族のコギリの名手(オオギリというのはないです。オオギリがあれば、大喜利メンバーに演奏していただかなければね)。ドイツ人の興行主がロビさんの演奏を聴いて、「この奏者を世界的に売りだそう」と考えました。
世界的に売り出すためには、ガーナから国外へ出さなければならない。そのためには、パスポートが必要。そのためには、戸籍が必要。名前も必要・・・。
つまり、30年前のガーナには、名前も戸籍もない人がいたのです。私の感触では、大部分が、名無し、戸籍なしだったと…。
カクラバ・ロビという名前があるじゃないかって?実は、海外デビュー用に急遽つけた名前なのです。彼は、小柄なので、「カクラバ(のみ)」と呼ばれていました。戸籍取得のため名字を、ロビ族の「ロビ」。名前は、通称カクラバだから、「カクラバ」。で、「カクラバ・ロビ」と。
世界的に売り出すためには、ガーナから国外へ出さなければならない。そのためには、パスポートが必要。そのためには、戸籍が必要。名前も必要・・・。
つまり、30年前のガーナには、名前も戸籍もない人がいたのです。私の感触では、大部分が、名無し、戸籍なしだったと…。
カクラバ・ロビという名前があるじゃないかって?実は、海外デビュー用に急遽つけた名前なのです。彼は、小柄なので、「カクラバ(のみ)」と呼ばれていました。戸籍取得のため名字を、ロビ族の「ロビ」。名前は、通称カクラバだから、「カクラバ」。で、「カクラバ・ロビ」と。
で、カラバ・ロビさんのことを書こうとしたのではなく、「名字」なんですがね。前置き、長っ。
世界では、名字を持たない人や民族が少なくないというのです。アフリカ諸国のほか、インドネシア、ミヤンマーにも名字を持たない人が多いとのこと。
世界の名字事情は様々ですが、日本はといいますと、「世界一」と、自信を持っていえます。何が世界一かって?名字の種類の多さです。人口1億2600万人に対し、約13万種の名字がある(名字研究家の高信幸男さんの調査)。中国や韓国に、完全に勝ってます。勝った負けたの問題じゃないですが、気分がいいじゃないですか!中国は、人口約14億人に対し、名字は約5000種。どうですか!ぶっちぎりですよ!「王」「李」「張」「劉」「陳」「習」ばかりだもんね。ああ、気分がいいなあ!
韓国は、人口約5200万人で、名字は約500種。「金」と「朴」しかないのかと思ったよ。どうだ、韓国!参ったかあ!
世界では、名字を持たない人や民族が少なくないというのです。アフリカ諸国のほか、インドネシア、ミヤンマーにも名字を持たない人が多いとのこと。
世界の名字事情は様々ですが、日本はといいますと、「世界一」と、自信を持っていえます。何が世界一かって?名字の種類の多さです。人口1億2600万人に対し、約13万種の名字がある(名字研究家の高信幸男さんの調査)。中国や韓国に、完全に勝ってます。勝った負けたの問題じゃないですが、気分がいいじゃないですか!中国は、人口約14億人に対し、名字は約5000種。どうですか!ぶっちぎりですよ!「王」「李」「張」「劉」「陳」「習」ばかりだもんね。ああ、気分がいいなあ!
韓国は、人口約5200万人で、名字は約500種。「金」と「朴」しかないのかと思ったよ。どうだ、韓国!参ったかあ!
しかし、日本も油断できません。現在は、約13万種ですが、減ってきているのです。なぬ?「日本人の名字が減ってきているという意味がわからん」って?
江戸時代の武家社会は、「夫婦別姓」でした。これが、明治29年(~31年)の旧民法で、「家制度」のもと戸主は原則男子となりました。つまり、女子は婚姻により必然的に夫の名字を名乗らなければならないことに。
日本国憲法が施行されて基本的人権という基本原理が導入され、「男女平等」が謳われました。改正された民法では、「夫婦は、婚姻の歳に定めるところに従い、夫又は妻の氏を称する」となりました。どちらの名字を名乗ってもよくなりました。 でも、戦後70年を過ぎた今でも、夫の氏を名乗る場合がほとんど。少子化も進む一方。妻の家の名字が途絶えていきます。そして、日本が世界に誇る「名字文化」も消えてゆく…。名字は、ルーツであったり、祖先のエピソードであったり…ロマン、ユーモア…。大切にしていきたいものです。
江戸時代の武家社会は、「夫婦別姓」でした。これが、明治29年(~31年)の旧民法で、「家制度」のもと戸主は原則男子となりました。つまり、女子は婚姻により必然的に夫の名字を名乗らなければならないことに。
日本国憲法が施行されて基本的人権という基本原理が導入され、「男女平等」が謳われました。改正された民法では、「夫婦は、婚姻の歳に定めるところに従い、夫又は妻の氏を称する」となりました。どちらの名字を名乗ってもよくなりました。 でも、戦後70年を過ぎた今でも、夫の氏を名乗る場合がほとんど。少子化も進む一方。妻の家の名字が途絶えていきます。そして、日本が世界に誇る「名字文化」も消えてゆく…。名字は、ルーツであったり、祖先のエピソードであったり…ロマン、ユーモア…。大切にしていきたいものです。