アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

先の備えのため働かない…?

2020年07月25日 | Weblog
 「似非農民」を自称しております。毎朝7時に畑への散水です。動物でも植物でも、命あるものへの敬意は忘れません。もっとも、水をやってはいけないことを知らずに、「スイカ」にせっせと水をやって、枯らしてしまったこともありましたがね。
 「じーっ」と、畑の土の部分を観ていると、「アリ」がおります。何匹いるかって?…む、無数…。一切の「農薬」を使いませんので、アリはもとより、ムシも病気も付き放題。
 アリたち、皆さん忙しそうに歩き回っております。しかし、「進化生物学」の学者さん(長谷川英祐さん)によりますと、「巣の中のアリの2割が、ほとんど働かない『働きアリ』」なんだと。
 どのアリが、「働かない働きアリなのか?」、5分ほど観察しましたが、全く分からない。それもそのはず、働かない「働きアリ」の皆さんは、「緊急時の出動要員」。備えがあるということは、「一見何もしないアリが必要ということ」。

 「アンティークマンが、巣を破壊したぞーっ!直ちに修復だーっ!」…この非常事態に、通常の職務を遂行しているアリが出動したのでは、巣全体の存在が脅かされる。働いていない2割のアリの出動となる…。組織立っている!これって、すごいねぇ!
 災害時の自衛隊の皆さんのことを思い起こしました。もっとも、自衛隊の皆さんは、日頃サボッているわけではありませんので、念のため。

 学生時代のことも思い出しました。
 日頃、マージャン荘などでサボッていた連中が、急遽、「全共闘」として、マージャンパイを角材(いわゆるゲバ棒)に持ち代えた。働かない働きアリの出番だったというわけですね。
 もう一つ。日頃ダンスパーティーに精出していた、「民○青年同盟」の皆さんも、ダンスパーティーをオヤスミして、角材を持って全共闘等を襲撃した。「民○青年同盟」は、大所帯でしたから、強いの何のって!ダンスをすると強くなるのでしょうか?私など、必死で逃げて、気がついたら裸足でした。まだ、新しい靴だったのに。ズボンは両膝が破れて、結構な出血。夢中で走る場合、転んでも、立ち上がる時間が惜しいので、膝で走るのです。捕まったら殺されかねないですから。あのときは、100m、9秒台でしたよ。
 「民○青年同盟」の皆さんも、働かない働きアリだったというわけですね。

 我々の暮らしに、「働かない働きアリが必要」です。日本に跋扈している、「働けるのに働かない輩」を弁護しているわけではありません。「働かない奴は、食うな」という考えに変わりありません。
 「働かない働きアリが必要」というのは、「先の見通しと備え」のことです。
 
 今の日本、先が見えないので、備えようがないって?
 しばらくは、「自粛」「マスク」「フィジカルデスタンシング」…が、「働かない働きアリ」に該当しますかねえ…。