アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

下駄が入ってないのに下駄箱

2020年07月27日 | Weblog
 役職を返上しております。入院予定があるものですから。単に返上しては無責任なので、「引き継ぎ」をしております。
 これまで、法務省関係の「人権啓発スライドショー」を20作品ほど、自作してきました。これらも、しっかり引き継ぎたい。何しろ、珠玉の名作ばかりですので。自分で、珠玉の名作って言うなってかぁ?はいはい。国語辞典の「謙遜」のページに、醤油をこぼしてしまったものですから。
 その中の一つに、日米の学校の違いを扱ったものもあります。日本の子どもたちには、結構ウケます。
 なぬ?「それと人権と関係あるのか」って?まあ、あると言えばありますし、無いと言えばぁ…あまり無いかも。楽しければいいというのが、私のモットー。内容の一部を開陳いたしますと…。
1 日本の学校では、校舎へ入るとき、「靴を脱いで下駄箱へ入れ、上履きに履きに替えます」。これが米国の子どもたちにとっては、「???」。
 靴を入れるのにどうして、「下駄箱」なのという日本の子もおりますがね。靴箱でもいいけど、下駄箱という言葉は残したいですよね。なぬ?「下駄自体を知らない日本の子がいる御時世だ」って?…と、いうことは、「雪の朝二の字二の字の下駄の跡」という、俳句は通じないってことね。誰の俳句かって?「田捨女(でんすてじょ:女流六歌仙の1人)」さんの句なんですけどね。「捨女」という号がすさまじいでしょ。
2 日本の学校では、給食を教室で食べます。これも、米国の子には、「???」。確かに、「机(デスク)は勉強するところ、食卓(テーブル)は食事をするところ」ですから、机で食事をするのは邪道?
3 日本の学校では、掃除を児童生徒が行います。これについては、米国の子は、怒ります。児童生徒が校舎の掃除をしたのでは、「掃除で生計を立てている人」の仕事を奪ってしまう。学校の掃除を、児童生徒がしてはいけません…?人権に関わることですね。
4 日本では、「筆が入っていないのに『筆箱』」と、いいます。米国では、「ペンが入っているので、ペンケース」といいます。「下駄が入っていないのに下駄箱というがごとしだろう」って?まあ、そうなんですが、米国の場合、学校に下駄箱自体がない。
 日本では、「下敷き」を使いますが、米国では、使いませんねぇ。日本語を書く場合「筆圧」が必要ですから、2枚目の紙に「跡(裏写り)」します。そんな関係で、下敷き文化ができたと思います。英文の場合、筆圧は、関係ないですから。
 私が小学生のころの下敷きは、厚みのある硬質のプラスチック製(セルロイド?)で、曲げると、「パリン」と割れました。下敷きを脇の下や股の間に挟んでこすって、静電気を発生させ、頭髪を逆立てる遊びも。あと、日食の時、下敷きをかざして太陽を観察しました。今は、これ禁止されていまっす。失明の恐れがあるんだって。
5 日本の学校には、「体育座り」という座り方あります。座るとき、ひざを立てて、両方の手で、ひざを抱く。いつ頃から普及してきたのでしょうか?少なくても、アンティークマンの高校時代頃まではぁ、無かったのでは?と、思ったら 、「体育座り」が学校教育に取り入れられた歴史は、昭和40年に作成された『集団行動指導の手びき』がきっかけである…そんな昔から、あったとは!集団行動様式の一つとして、「姿勢」の項目の中で、「腰をおろして休む姿勢」として示されている…。

 ほかの呼び方は、「体操座り」「三角座り」「お山座り」…地方によって呼び名が多少異なる。文句を言うつもりはないのですが、「体育座り」は、背が丸くなって、よい姿勢が保てません。背筋を伸ばして床に座るのであれば、「正座」か「あぐら」のほうがよいと思いますがね。 
 米国の学校の体育の授業を観たことはないのですが、聞くところによりますと、欧米の学校で床に座る場合は、「あぐら」が主流だそう。
 ほかにも、(自分にとって)おもしろい教材をパワーポイントで作っています。 なぬ?「日本に、アンティークマンのように、人権啓発の自作教材を多数作成している人がほかにいるか」って?1作品や2作品を作った人はおられるでしょうが、20作品以上を作った人、そしてそれらを毎年リニューアルしている人はぁ…おられないと思いますよ。
 「ジョン万次郎」…このお話では、北朝鮮による拉致事件にまで話を広げています。万次郎が暮らした「フェアヘーブン(マサチューセッツ州)」へ出かけて、万次郎の足跡をたどり(「万次郎トレイル」という観光コースがあります)、「万次郎ゆかりの建物」の写真を撮ってきました。
 「エルトゥールル」…日本とトルコの友情のお話。イスタンブールで写真を撮ったり、トルコの子どもたちに、「エルトゥールル号事件」の感想を聴いたりしました。トルコの教科書に、「日本がトルコ人を助けたエルトゥールル号事件」が載っています。トルコ人が、「日本好き」なのは、そのせいだと確信しています。
 「30mの箱根駅伝」…この教材を作成するに当たり、小田原中継所に陣取って箱根駅伝を応援しました(設楽兄弟が4年生の時)。
 いずれも、感動の迷作。このような「迷作やら名作やら命作たち」…人権啓発教材として、あと数年は使えるのですがね。