アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

日本は、「♪兎追いし」の国なんだよね

2020年11月25日 | Weblog
   北海道の高速道路、よく通行止めになります。理由は「動物が侵入したため」。ほとんどが「鹿」。たま~に、「熊(北海道は、ひぐま)」。兎、狐、狸の侵入で高速道路が止まったという話は聞いたことがない。鹿にぶつかると、車どころか人も危ないけど、小動物なら蹴散らせるてことね。

 一般道にももちろん、鹿、熊、兎、狐、狸は出てきます。私は、熊以外には遭遇しております。兎など、道を逸れて逃げると良いのに、道なりに逃げるものですから、こちらが追いかけていじめているようでちょっと困ります。

 なぬ?「どんな田舎に住んでいるんだ」って?
1 我が家の縁の下にイタチが住みつこうとしたことがありました。
2 我が家の周囲が狐の(餌探しの)パトロールコースになっています。
3 交通信号は、あります。電話は、「糸電話」ではありません。

 なぬ?「前置きでそれとなく『兎』と『逸』を出したな」って?ハイハイ、見え見えですね。
 「逸」という漢字を教える時の国語の先生の決まり文句…捕らえようとした兎(ウサギ)が逃げて「逸」という字になった。もっともその前に、「しんにょう」の意味を教えておかなければ、「兎が逃げて逸」と説明したところで何のことやら分からないけどね。

 何度か書きましたが、子どもの時分の冬の楽しみは、「カケス捕り」と、「兎捕り」でした。カケスは肉が少ないので、食用にせず、飼って楽しみました。九官鳥のように、声マネ、音マネをします。
 兎はもちろん食用。もっとも、仕掛けたワナを見に行って、「おっ!かかってるぞ!」となったときは、大半はすでに死んでいます。死んだ兎は飼いようがない。ワナの近くまで足跡はあるのですが、なぜか罠にかかってくれないケースが多い。ワナを察知され逃げられてしまう…正しく「逸」。

 逸材、逸足、逸品、逸楽、逸話、散逸、秀逸…みな、兎に関係がある。兎ではなく、狐でも、狸でもよかったんじゃないかって?無理無理。兎でなければつじつまが合わない。日本人にとって、最も身近な動物だったからです。
 古事記に、狸が出てきますかぁ?!狸も狐も出てきませんよね。兎なら出てきます。「因幡の白兎」などは、古事記の代表的な話です。「因幡の白兎」は、フィリピンの古い話が起源です。そのころの日本とフィリピンの交流…楽しかったでしょうねぇ…。

 逃げた兎は、「逸」。なぬ?「では、捕まえた兎はどうなるんだ」って?
 捕まえたら(生きている場合)どうしますか?囲いへ入れます。囲いをあらわすのは、「冂(けい)」。冂の中へ兎を入れます。できあがる漢字は、「冤」。冤罪は、「囲いに閉じこめられて動けない。(本当は潔白でも)ウソの自白をして、なんとか囲いから出たい」…冤罪一丁上がり!

 兎は、月にも住んでいるし(ボケですから)、古事記にも登場する。兎に角(「とにかく」も、漢字を使うとこうなる)、日本人に最も身近な動物は、「兎」ということで…(どういう締めじゃっ?!)

独居で病気あり…どんな最期

2020年11月25日 | Weblog
 入院中の病室で「ボリボリと、お菓子を食う奴」に、抵抗を感じている私ではありますが、「もう、降参!好きなだけ食べてぇ!」と、私が裸足で逃げ出す剛の者が同室になりました!

 70歳代後半で、性別は、♂と思われる。下顎のガンで、「下顎を骨ごと削り取る予定」を、「ガンを小さくしてから、切除する」ことにしたのだと。だったら、はじめからそうすればよかったのに…。
 下顎のガンですから、食べ物をかみ砕くことが出来ずぅ…痩せる一方だった。最近ガンが小さくなり、食べられるようになった。
 医師も状況を判断して、「何でも、買って食べなさい」と。「何でも盗って食べなさい」のほうが面白いが、病院で盗って食べられるのは、誰かが食事の時に残したバナナぐらいのもの。

 この爺様、夕食直後に、カップヌードルを食べ、小さめのシュークリームを4個食べ、ポップコーンに何かの加工をしたものを食べ、さらに、「間食警察」である私の目を盗んでなにやら食べている。「トゥンカロン」は、食べていなかった。2Fのファミマでは、「トゥンカロン」は売っていないから。
 私が標榜している、「病室で、食事として提供されるもの以外を食べちゃいかんぞなもし」など、踏みにじられ、街角の落ち葉と共に秋の風にもてあそばされました。

 「医師のお墨付き」という大義名分があるので、蝉の唐揚げを食べようが、カンガルーのステーキを食べようがいいのですが・・・カップヌードルは、自重してほしかったなあ。食事制限で、空きっ腹を抱えて「のたうち回っている小太りの爺様」も同室におられたんだよなあ。私のことじゃないですよ。私は、痩せオヤジですから。カップヌードルって、臭いが強烈。6人部屋全体を覆うのです。

 カップヌードル爺様、「医師団が退院日」を示したのに…入院の延長を希望したのです。ガンが小さくなるまで自宅にいられるというのに…。
 Why?退院しても一人暮らし。病院にいると、三食ついて、カップヌードル、シュークリーム、その他病院の二階にあるファミリーマートで売っているものは、食べ放題。入院費用は、国民年金で済む。大学病院なので、看護師は若い人が多い。一人暮らしの、暗くて寒い家へ帰るより、病院にいるほうがいい・・・。

「そんな考えは、だめだ」とは、言えませんね。
 なぬ?「病院は長く入院させておくと、経営に響くんじゃないか」って?公立の大学病院では、それは関係ないというか、ゆるくしているみたい。患者の治療優先という名目で。私など、たいした手術もなく、治療らしい治療もないのに、4週間もの入院だったんですよ。「退院させてください」と、申し出なかったら、まだまだ入院させられていたでしょう。

 カップヌードル爺様…どんな死に方をするのでしょうか?これって、「誰かのことじゃない」…ですよね。後期高齢者になってからの「病気を持っての一人暮らし」…これは、人間の想像力の外にある苦悩です。