アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

「座る」が「お貯金」?

2020年11月16日 | Weblog
 平安の昔に遣われ、細々ながら今も魅力を放っている言葉…たくさんあると思います。私が日常的に遣うように努めているものは・・・
 
 第一に、「出来す(でかす)」ですねぇ。
 「おーい!この仕事、明日までにでかしとけよーっ!」と、いうふうに遣います。つまり、「仕上げる」「完了する」という意味です。
 第二に、「たいぎ」です。「コロナ禍とはいえ、マスク、手洗いは、たいぎだぁーっ!」という感じで遣います。これは、「めんどうくさい」という意味で広辞苑にも出ています。「大儀(たいぎ)」の何番目かの意味が「めんどうくさい」です。
 広島県では、形容詞形(?)にして、「たいぎい」と言います。
 第三に、「おっちゃんこ」ですかね。「ちゃんこ鍋の種類か?」って?違います。「おっちゃんの子か?」って?違います。
 小さな子に、「座りましょう」というときに、「おっちゃんこしましょう」と、いいます。広辞苑には…載ってませんね。なぜかは不明…さては、私をナメている?
 広辞苑にナメられたままでは…。「おっちゃんこ」のルーツ、調べましたよ。広辞苑に載ってなくても調べる手はあるのです。
 大阪、兵庫、京都、奈良では、「おっちん」。う~ん!「座ろうね」が、「おっちん」。気品が感じられます。
 愛媛では、「ちゃんこ」というんだって。
 そういうことかぁ!「おっちん」+「ちゃんこ」=おっちゃんこ …このような成立過程を辿ったんじゃないか?アンティークマン説ですが、皆さんの賛同をいただけるかと。
 福井では、「おっちゃんこ」と同様の意味で、「おちょきん」というのだと。「お貯金?」さすが、学力の福井県。幼少時から、金銭教育をしている。はい、ボケでした。
 「おちょきん」は、「正座」に近い意味だという。漢字では、「御直筋(おちょきん)」と書くのではないか?…これも私の推測。たぶん違うね。
 「あのおじさん、変な言葉を使うぅ」と、言われても、古~いことばを出来るだけ遣って悦に入る。これも、アンティークマンの楽しみの一つです。