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日本語のルーツ?日本人抜きの国際チームが解明?

2024年09月09日 | Weblog
    日本語とゾンカ語(ブータンの公用語の一つ)は、言語接触(二種類以上の言語が互いに影響を及ぼしあうこと)があったことは間違いないでしょう。
 あと、すでに何人かの学者さんが唱えておられますが、日本語と「タミル語」も言語接触があったと思います。
 大野晋先生は、「日本語の起源」の中で、日本と、タミル地方(南インド)のお正月の比較をしています…その中の一部分ですが…
日 本→門松を立てる
タミル→バナナの木を切って門に立てる
 バナナの木は竹と似ています。日本に、門松の文化が流れ込んだとき、「バナナの代わりに竹を使った」…納得できます。

日 本→注連縄を張り、それに紙を垂らす
タミル→縄にマンゴーの葉をつるす
 今の日本にも、紙の代わりに、木の葉をつるす地方があります。

日 本→ドント焼きをする
タミル→古いものを集めて焼く

日 本→爆竹を鳴らす(九州南部、鳥取県、京都府)
タミル→爆竹を鳴らす(ジャナフ付近)
 お正月の爆竹は、東アジアのあちこちで鳴らしますね。

日 本→カラスに餅や団子を投げ与える
タミル→炊きあがった粥をカラスに供える
 お正月に、カラスに餅や団子を食べさせる行事があります。烏勧請(からすかんじょう)と呼ばれているもの。東北地方から九州まで広く伝承されています。熱田神宮、多賀大社、厳島神社では、御鳥喰神事(おとぐいしんじ)として行われています。

日 本→丸い餅を神に供える。餅は2つまたは3つ重ね、頂上に裏白という葉を供える。その上に、柑橘類を置く。
タミル→砂糖と米を混ぜて、米の粉を練ったもので丸く包み、蒸す。山の形に重ね、神に供える。頂上に、柑橘類を置く。
「お供え餅」ですよね。ここまで酷似しているのです。言語接触を通り越して、言語融合ですね。

 大野先生の本にはありませんが…次のようなことも…
 日本語の「砂利」→タミル語で「ジャリ」
 日本語の「辛い」→タミル語で「カーラ」
 日本語の「世話」→タミル語で「セワ」
 日本語の「触る」→タミル語で「サワル」
 日本語の「畑(乾いた農地)」→タミル語で「パタケ」
 日本語の「田んぼ(稲を作る水田)→タミル語で「タンポ」
 タミル地方の文化が日本へ来たことは間違いないでしょう。

 と、ところが2021年に、国際研究チームが、日本語のルーツを発表。英科学誌ネイチャーに掲載されました。 
「日本語の元となる言語を最初に話したのは、約9,000年前に中国東北地方の西遼河(せいりょうが)流域に住んでいたキビ・アワ栽培の農耕民だった」と。

 これ、どーゆーこと?お~い、ネーチャー!大丈夫かぁい? 国際研究チーム…ドイツ人、フランス人がメンバーにいるようですが、日本人がいない。
 記事を撤回した方がいいんじゃないか?「記事」じゃなくて、ツッコミどころ満載の「奇事(きじ)」になっちゃってるよ。
 日本語は、ゾンカ語、タミル語そのほかの言語接触で「もととなる言語」が出来あがった。それで、いいんじゃないかなあ。