頭では、「ネパールとブータンは全く別の国」なんですが、「ヒマラヤの麓の国」という点で、ともすれば同じように見てしまいます。そして、「ぜんぜん違うじゃないか!」と、我にかえって思うのです。
全然違う…喫煙ですね。ブータンは、世界初の禁煙国家(2004年12月から)です。タバコの販売も禁止されている。 日本から持ち込んだタバコを、ホテルでこっそり吸ってもいいかって?禁固刑になりたければ、バンバン吸ってください。禁固刑ですから、吸うバカはいない。もっとも、禁固を覚悟でタバコを吸うような人はブータンへは行かないね。
ところが、ネパールは喫煙天国。一応、喫煙スペースのようなところを設けているところもありますが、屋外であれば吸い放題。鼻の穴から吸っても咎められない。でも、ネパール人がタバコを吸っているところは見ませんでした。
ネパールは、2016年6月末から基礎教育8年(1~8年)が無償義務教育になっています。それが、国民に浸透していない。現地ガイドですら、「ネパールは義務教育ではない」と、言っていました。私どものミニトレッキングについて来た子どもたちも、10人中9人は「学校へは行っていない」と言ってました。
ただ一人学校へ通っていた小学校1年生の女の子は…
「雨が降ったら、学校はお休みです。だって、先生たちは雨の日は学校に来ないから」
「ブータンはどうなんだ、全然違うんだろう」って?そうなんです…ブータンは未だ義務教育ではないんです。
義務ではないが、公立学校は無料。首都ティンプー以外は、「学用品、給食も無料」。学校制定の制服は、ないっ。国民が公式の場へ着ていく「ゴ(男子)」「キラ(女子)」で登下校。
で、識字率なんですが、ネパールと変わりないんです…50%。この部分は、似かよっていますねぇ?
ブータンと、ネパールの決定的な違い、それは、「物乞いがいるか、いないか?」ですね。ブータンには物乞いはいません。観光客目当ての「物売り」もいない。
と、ところがネパールでは…怒りをおぼえました。何を見たか…
8歳ぐらいの女の子が、赤ちゃんを抱いて物乞いをしていました。それを見ただけでも悲しかった。近くで(娘の稼ぎを)監視していた母親(とおぼしき女)を、殴ってやろうかとさえ思いました。
私は、見ないふりをして女の子の様子を注視しておりました。 誰からも施しをもらえない女の子は、誰も見ていない事を確認し、左手で抱いていた赤ちゃんの頬を、右手で「バシッ!ビシッ」と、数回ビンタしたのです。ビンタの一発目では、「何が起こったか分からなかった赤ちゃん」は、二発三発で、ギャーっと泣き出しました。周囲の観光客は何が起こったか知るよしもない。女の子と赤ちゃんに視線を注ぎました。
そこで女の子は、「(赤ちゃんは)腹がへって泣いている。食べ物をくれ!」というジェスチャー。
これは…。私だって、日々の暮らしで怒りをおぼえる事はあります。だけど、赤ちゃんを「叩いて泣かせて憐れみを乞う」。怒りの次元が違う。ネパール旅行で、もっとも衝撃を受けた出来事です。
全然違う…喫煙ですね。ブータンは、世界初の禁煙国家(2004年12月から)です。タバコの販売も禁止されている。 日本から持ち込んだタバコを、ホテルでこっそり吸ってもいいかって?禁固刑になりたければ、バンバン吸ってください。禁固刑ですから、吸うバカはいない。もっとも、禁固を覚悟でタバコを吸うような人はブータンへは行かないね。
ところが、ネパールは喫煙天国。一応、喫煙スペースのようなところを設けているところもありますが、屋外であれば吸い放題。鼻の穴から吸っても咎められない。でも、ネパール人がタバコを吸っているところは見ませんでした。
ネパールは、2016年6月末から基礎教育8年(1~8年)が無償義務教育になっています。それが、国民に浸透していない。現地ガイドですら、「ネパールは義務教育ではない」と、言っていました。私どものミニトレッキングについて来た子どもたちも、10人中9人は「学校へは行っていない」と言ってました。
ただ一人学校へ通っていた小学校1年生の女の子は…
「雨が降ったら、学校はお休みです。だって、先生たちは雨の日は学校に来ないから」
「ブータンはどうなんだ、全然違うんだろう」って?そうなんです…ブータンは未だ義務教育ではないんです。
義務ではないが、公立学校は無料。首都ティンプー以外は、「学用品、給食も無料」。学校制定の制服は、ないっ。国民が公式の場へ着ていく「ゴ(男子)」「キラ(女子)」で登下校。
で、識字率なんですが、ネパールと変わりないんです…50%。この部分は、似かよっていますねぇ?
ブータンと、ネパールの決定的な違い、それは、「物乞いがいるか、いないか?」ですね。ブータンには物乞いはいません。観光客目当ての「物売り」もいない。
と、ところがネパールでは…怒りをおぼえました。何を見たか…
8歳ぐらいの女の子が、赤ちゃんを抱いて物乞いをしていました。それを見ただけでも悲しかった。近くで(娘の稼ぎを)監視していた母親(とおぼしき女)を、殴ってやろうかとさえ思いました。
私は、見ないふりをして女の子の様子を注視しておりました。 誰からも施しをもらえない女の子は、誰も見ていない事を確認し、左手で抱いていた赤ちゃんの頬を、右手で「バシッ!ビシッ」と、数回ビンタしたのです。ビンタの一発目では、「何が起こったか分からなかった赤ちゃん」は、二発三発で、ギャーっと泣き出しました。周囲の観光客は何が起こったか知るよしもない。女の子と赤ちゃんに視線を注ぎました。
そこで女の子は、「(赤ちゃんは)腹がへって泣いている。食べ物をくれ!」というジェスチャー。
これは…。私だって、日々の暮らしで怒りをおぼえる事はあります。だけど、赤ちゃんを「叩いて泣かせて憐れみを乞う」。怒りの次元が違う。ネパール旅行で、もっとも衝撃を受けた出来事です。