アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

血液さらさら…血がアスピリン状?

2020年04月08日 | Weblog
 鍼治療を受けていまして…今のところ、何の効果もない。(下着の)パンツのみを着用し、うつぶせにベッドに横たわりまして、鍼を打ってもらう。鍼を「うつ」の漢字、迷いました。「打つ」「撃つ」「討つ」「鬱(←これはないね)」結局、「打つ」にしておきました。理由ですかぁ?鍼を「トントン打つ」ので。
 さてさて、お尻にも鍼を打ちますので、パンツはお尻の割れ目が見える所まで下げられてしまいます。あまり人様にお見せする部位ではないので、恥ずかしいけど…我慢しています。打った鍼に電流を流してもらいます。筋肉がプルプル震えます。30分間、プルプルやっておしまい。
 で、「アンティークマンさん、お尻どうしたの?どこかにぶつけたぁ?内出血が凄いよ」と、院長先生。
 「自分では、何かをしたという意識はありませんがぁ…。痛くもないです…」
 「アンティークマンさんは、血液さらさらの薬飲んでるからね。内出血しやすいんだよね」
 世の中便利になりまして、院長先生がスマホで、私のお尻の内出血部分(青たん)を写して見せてくれました。直径10cmほどの見事な青たん。その横に、お尻の割れ目も見えていました。スマホで自分のお尻を見た人ってぇ、変な人以外は、私だけだよね、きっと。
 血液さらさら…この言葉を耳にする度、抵抗を感じます。「さらさらは、おかしいでしょう!いつから血液が粉末になったんだ?」と、思うのです。私の頭の中で、「さらさらは、アスピリン」です。念のため、我が家に3冊ある広辞苑(新版が出る度に買っているので増える。古い広辞苑を捨てるわけにもいかず…3冊)を引きましたら、「さらさら」は、次のようになっていました。
1 乾燥した軽くて薄いものや小さいものが、触れ合って発する連続音。ま た、その さま。・・・ほらね、乾燥していなきゃ「さらさら」じゃないんだよ。
2 浅い川の水が小石などにあたりながらよどみなく流れる音。お茶漬けをかき込む音。また、そのさま。・・・おっとぉ!液体も「さらさら」かよ?
3 流れるように字や絵をかくさま。・・・おおっとぉ!流れるのかよ?
4 油気・粘り気・湿気がなく心地よく乾いているさま。・・・よかったぁ!やっ  ぱり、「さらさら」は乾いていなきゃあね。
  これらによると、「血液さらさら」は、日本語としての使い方は間違いではないようです(上記、2、3の意味があるので)。くどいですが、私の中では、1と4なんです。粉であり、乾いているものなのです。しかし、今や「血液さらさら」は、完全に定着した日本語なので、「血液さらさらを、血液スイスイに換える友の会」の設立は止めておきます。
 10年も前ですが、「血液さらさら商法」なるものがありました。「身に着けると血液がさらさらになる」と騙り、ブレスレットなどを一本数十万円で販売、計約1,390万円をだまし取った。この犯人は、組織犯罪処罰法違反、早い話が、「組織的詐欺」で捕まりましたがね。
 裁判長は判決のとき、「中高年層の健康不安につけ込んだ極めて巧妙、悪質な犯行。保健所の立ち入り検査後も販売を継続し、犯意は貪欲で大胆」と述べています。 血液さらさらに関わる被害者は、全国で約8,000人、被害総額は20億円以上にのぼっていた!
 
 「健康にいい」は、中高年への殺し文句ですよ。貯金をはたいても買う気になるんですよ。入院中に、「体にいいんだわー」と、養命酒を飲んでいた年配の女性もおりました。赤ワインが体にいいと聞いて、飲み過ぎて体を悪くした人もいます。口先では、「早く死んでも悔いはない」みたいなことを言っていても、心の深層では、少しでも長生きしたいんです。←心の深層!出ました心理学の大過!おっと、大家!
 この種の詐欺グループは、「科学的な根拠がありますよ」という「実験もどき」をして信用させる。想像力が豊かな私が、詐欺師の手口を再現します。
 詐欺師:(客に)ちょっと血液を採らせてください(と言って、血糖値測定の針で一滴採血。それを、顕微鏡で見せる)。
 詐欺師:ありゃー!こりゃ大変だ!お客さんの血液ドロドロ!コレならいつ心筋梗塞になっても、脳梗塞になっても不思議ないです。大変だあ!
 客  :どれどれ(顕微鏡をのぞき込む。血球が重なっているためドロドロに見える)、ウワー本当だあー。どーしよう?
 詐欺師:ではこのブレスレッドを着けて。もう一度採血させてください。(血液を顕微鏡のスライドガラスにつけて、上からカバーガラスを強く押し付けて広げる。薄く広がった血液は、さらさらになったようにみえる)
  さあ、ブレスレットを着けた血液がどうなったか、お客さんの目で確かめてください。
 客  :ウワー、ウワー!こ、こ、これは!買います、買います、ブレスレッド。(例え100円ショップのインチキでも←これは言わないね)
   30万円で買います。瞬時に血液さらさらなら安いもんです。え~い!50万出すからすぐに売ってぇ~!
  と、まあこういう感じで、約8,000人から20億円ゲット。
  想像力とか言ってるけど、手口(スライドガラス&カバーガラス)の詳しさからして、アンティークマンが詐欺師なんじゃないかって?いえいえ、詐欺は、その事件の前からとっくに足を洗いました。
 ・・・えっ、日本語がおかしいって?足じゃなくて手だろうって?ど・ゆ・こと?
 「詐欺に手を染めていたのに、足を洗うなんておかしい?手を洗いなさい」ってがぁ?うまいなあ!ハイハイ、手も足も洗います。ついでに、腹も。少し黒いので。
 (なお、断り書きするまでもありませんが、元詐欺師とか、腹が黒いというのは、ウケねらいのジョーキングですので為念。お尻の青たん以外は、美肌なんです)
 なぬ?元詐欺師の記述に、「やっぱり!納得!と思った」って?う~ん、不徳のいたすところですね。「日本真面目度ランキング」では、上位「1億位」には入ると思っているのですが。