アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

東北訛りを世界の共通語に!

2012年03月05日 | Weblog
 「までい」といえば、福島県飯舘村。村長さんは、時の人、菅野典雄さん。2月に、ニューヨークとワシントンで講演しました。
 「までいの心」で故郷を取り戻す。訛っているとも知らず、「までい」ってなんだろうなあ?と、私は本気で考えましたよ。「『MADEI』を世界の言葉に」という論評を読み、「TSUNAMI」「EKIDEN」に次ぐ、日本発の世界共通用語になるのか!?とも思いました。それにしても「までい」って何だ?

 「までい」が何なのかを知ったときにはズッコケました。東北訛り…でした。東北訛りのアマチュアではあるが専門家の私が、「までい」に気づかなかった。恥ました。
 わざとではないのでしょうが、濁音にしてしまう。
 せなか(背中)→へなが
 さようなら→へばな
 ひざかぶ(膝)→ひんじゃがぶ
カラオケで、「まぁずいやまのぉおどごのへながを歌うすけの」と、言われたときには、目は点、口は突発性失語症になりましたよ。和訳すると、「増位山の『男の背中』を歌います」ということ。

 「までい」は、「まてい」のことでした。「そもそも、『まてい』が分からん?」って?「まてい」は、漢字で書くと「真丁」。広辞苑には、「真手(まて)」として載っています。「ま」は二つ揃っていて完全である、とか、左右両手の意味、となっています。「真手」の反対語は、「野手(のて)」。さすがの広辞苑にも、野手は載っていない(←ダジャレじゃないです)。

 真丁の意味は…「丁寧だ」「心がこもっている」というようなかんじ。「あの人は、仕事がまていだ」「よく気がつくまていな人だ」のように使います。

 福島県飯舘村、「故郷を取り戻すため、までいに全力を尽くしたい(菅野典雄村長)」と。ニューヨク、ワシントンD.C.で、堂々と、「までい」と訛るところがいいですねえ。えっ?アメリカ人には、訛っているかどうかなど分からないだろうって?そ、そ、そうですね。そのままローマ字表記にして、「MADEI」で、世界へ発信されたわけです…と、いうことは、「まてい」を「までい」に改めなければならない時代の到来でしょうか。
 訛りの魂…じゃなくて、東北の魂宿る合い言葉「までい」で、原発災害と全力で向き合い前進していただきたい。私どもも、までいに支援させていただきます!