こっこが家にきて1年と2ヶ月ぐらい。
先日突然さよならすることになりました。
どうやらテンにやられたらしいです。
朝ごはんを持っていくとすでに遅し、テンが小屋から逃げ去るのを母親が見たそうです。
自由奔放に、そして母親からたくさんの愛情をもらっていたこっこだから
年数では計れない充実したこの世だったと思います。
もしかしたら食卓に登場するかも!?(笑)なんて冗談だけど
つい最近読み終えた本の主人公りんごちゃんなら
きっと美味しく感謝していただくに違いないと思ったのです。
その本を読む前のイメージは、斬新な料理がふんだんに、珍しいレシピでもあるかも!?
なんていう軽い興味でした。
新聞の広告欄にその本の紹介が載っていたので、気に止めていたら
卸先のギャラリー&喫茶 YASUKO HOUSEさんで発見!借りてきたのです。
でも、読んでみたら。。。
不器用な親子の愛情物語の本という気がしました。
もちろん料理の描写は、作り手のりんごちゃんの愛情と本気が細かく表現されていて
こんな食堂があったら私も行きたいと思うのだけど
(だって、好きな人とその食堂に行ったら恋が叶うらしいから・笑)
それよりももっと深い、本当はお互いにとても大切に思っているのに
素直になれなくて伝えれなくて気づけなくてすれ違いの苦しさを抱えながら
やがて訪れる別れから真実が紐解かれていき
そしてりんごちゃんが気づきと強さと優しさを得ていくストーリーでした。
「死を無駄にしてはいけない」
お母さんの声に導かれて野鳩を料理したりんごちゃん。
りんごちゃんにとって失ったものはとても大きなものだったけど
お母さんに抱きしめてもらいたかった以上に大きなものを得ました。
だいっきらいなお母さんだけど、本当は大好き。
大好きだから、お母さんの大好きも感じたいし表現して欲しいんだよね、子供って。
機会がありましたらぜひどうぞ!「食堂かたつむり」小川 糸
でもね、アマゾンではあまりいい評価なされていません。
個人的には描写のくどさが私には感じられたけど好みだろうし
伝えたいことは。。。
人間っぽさだね(笑)
決して料理描写美味しそう本ではないと思うのですよ。