昔、インドのとある村の蓮池のほとりで、宮殿から散歩に訪れていた姫がふとした拍子に大切 な黄金の指輪を池の中に落としてしまったのだそうです。

侍女たちは指輪を拾おうと大慌てで 池の中に入って底を探り始めました。
しかしなかなか見つかりません。
そこに森の賢者が通りか かって
「皆の者よ、池から上がりなさい。そして静かに待ちなさい。」
と諭しました。
賢者の言 葉に従って侍女たちは池から出ました。そしてしばし静かに待ちました。
すると濁っていた池の 水が少しずつ澄んでいくその時、太陽の光が池の底にまで差し込み、キラリと輝きを発しました。
こうして無事に指輪は見つかったのです。

※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます