ホーム山形戦は、痛い1-1の引き分けでした。ホーム戦、しかも下位の山形が相手ということで、「何がなんでも勝ち点3を!」と意気込んで参戦したのですが、残念でした。
「新潟の心臓」レオが、累積イエローで出場停止。前節の山雅戦が出場停止で、今節は「戻ってきたエースが大活躍!」となるはずのラファが、謎のメンバー落ち。新潟の頼みの綱であるWシルバが不在の布陣は、ボランチに慶君、2トップは武蔵と山崎でありました。
前半は山形に押され気味の展開も、なんとかスコアレスで終えることができました。しかし後半61分、山形のセットプレーにやられます。コーナーキックをFW林がドンピシャのヘッド。ゴールネットを揺らされます。しかしまぁ、なんで他所のチームはコーナーキックから得点できるんでしょう。アルビレックスは、今日はキッカーを裕紀から康裕やマサルに替えましたが、やはり得点にはいたりませんでした。キャプテン健太郎の「魂のヘッド」が決まっていればなぁ…。
山形に先制点をあげられ、残り時間が気になる時間帯。「やっぱ、レオがいないとパスが繋がらないなぁ…」、「武蔵のところにボールが収まらないんだよなぁ…(武蔵は既に交代していたかな?)」、「ラファがいればなぁ…」、「やっぱりWシルバ抜きで勝つのは難しいのかなぁ…」、そんなムードがG裏に漂い始めていた時のことでした。後半84分のことです。
ボクらは、G裏のやや右寄りのエリアで応援をしているのですが、そのエリアの最前列にはいつも熱い応援を繰りひろげる「新潟魂」のシャツを着た一団がいらっしゃいます。その中心人物、お名前を存じ上げないのでボクらは「新潟魂のお父さん」と呼んでいるのですが、その彼が後ろを振り向き、G裏のサポーターに向かって大声で言い放ったのです。
「選手が一番苦しい時なんだよ!ここで俺たちサポーターが必死で応援しないでどうするんだ!」
ボクを始め多くのサポーターは、「新潟魂のお父さん」の喝にしびれました。「そうだ!そうだとも!ここで選手の背中を押すのがサポーターだ!」必死の応援が続きます。
そして、アディショナルタイム91分に、成岡の放ったシュートがゴールネットを揺らしました。もちろん、同点には満足していません。「残り時間で逆転を!」と必死にボクらも応援を重ねましたが、無情のタイムアップ。残念ながら松本山雅戦に次ぐ連勝とはなりませんでした。しかし、山雅戦では成岡と交代で入った康裕が決勝ゴールを決め、今日は康裕と交代で入った成岡が同点ゴールを決めるという、「ズバリ!ヤンツー采配的中!」という結果になりました。
これでアルビは勝ち点1を積み上げ、総勝ち点が10。ようやく2桁に乗せることができました。松本が甲府に勝って勝ち点を伸ばしてアルビを抜き、同じ勝ち点だった仙台がFC東京に負けてアルビの下になったので、順位は14位で変わらずです。厳しい闘いが続きますね。気を抜く暇もなく、中3日で横浜FM戦です。やるしかない。勝つしかありません。
さて、「新潟魂のお父さん」の喝にしびれた今日のゲームでしたが、G裏の声で納得できないものもボクらの耳に入ってきました。
ゲーム後に選手がG裏に挨拶にいた時に、大きな声で「やる気あるのか!」と罵声を浴びせて叫んでいた貴男。選手が必死に闘っているのが分からないのですか。やる気なんてあるに決まっているじゃないですか。その大きな声を、ゲーム中の応援に使ったらどうですかね?
そして、ゲーム中に「頑張れ!頑張れ!」と叫ぶ周りの声援を聞いて、「頑張れ、頑張れって言われると、頑張ってる人間にとって辛いものなのよね」と何度も何度も大きな声で言っていた貴女。選手はうつ病患者じゃないんだから、「頑張れ」って声援を送って何が悪いんですか。そもそも貴女は何のためにG裏にいるの?
なんかアウェイゲームでの応援の方が、ストレスなく周りのみんなと一緒に応援できるような気がして、寂しさをも感じた今日のゲームでした。