今日の全国高校サッカー選手権3回戦:帝京長岡高校Vs長崎総合科学大附属高校戦は、浦和駒場スタジアムで14時10分キックオフで行われました。だけどTeNYのテレビ中継は15時から。ボクはPCやスマホの一切の情報を遮断し、テレビの前で帝京長岡を応援しておりました。
相手の長崎総合科学大附属高校は、名将:小嶺忠敏監督が率いるサッカー界の名門校。なんでも部員数は150名とか。小嶺監督といえば、島原商業高校、国見高校と監督を務める各校で全国優勝を何度もなし遂げ、国見高校の教頭・校長を歴任しながら長崎県サッカー協会会長も務め、退職後は自民党公認で国政選挙に出馬するなどの経歴も経て、現在は長崎総合科学大学の特任教授にして附属高校サッカー部の監督を務めているという、サッカー界の超大物であります。部員がみんな坊主頭なのも彼の指導方針であります。小嶺監督の話題が長くなりました。興味のある方はWikipediaでお調べください。
この長崎総合科学大附属高校ですが、監督も有名人ながら選手にも超高校級の逸材がおります。その選手の名は鈴木冬一。彼はセレッソ大阪の下部組織で育ち、昨年は高校2年にしてセレッソの2種登録選手となり、J3にC大阪U23として出場経験もある選手です。それが1年前に小嶺監督の門下生となって、高校3年時には長崎総合科学大附属高校のサッカー部員としてインターハイや全国高校サッカー選手権に出場。さらに来シーズンはJ1の湘南ベルマーレに入団が決まっているという、年代別代表選手としても活躍してきた逸材です(まぁ生き方としてどうなのかは賛否両論あるでしょうが)。
話を帝京長岡Vs長崎総科大附高戦に戻しましょう。帝京長岡は年末から既に2試合を戦い、しかも昨日からの連戦の疲れも残っていたのでしょう。昨日の旭川実業戦ほど動きがよくありません。セカンドボールも取られ気味。そんな中で、もっとも警戒する鈴木冬一選手に中央突破を許し、個人技で先制点を許します。
しかしながら帝京長岡も負けていません。前半終了間際に小塚の背番号14を引き継ぐ男:谷内田選手がPKを決め、さらに後半の終了間際に田中選手の決勝ゴールがネットを揺らし、2-1で勝利! 守っては昨日の歴史に残るPK戦の勝利の立役者:猪越選手が、今日も好セーブを連発しました。
すばらしい帝京長岡の勝利でした。帝京長岡の応援席には、先輩:小塚和季選手(今年は大分)の姿もありました。小塚世代がなし遂げた全国Best8に並んだ帝京長岡イレブンは、県勢初の全国4強をかけて、明後日5日に福島県代表の尚志高校と対戦します。昨年の度覇者でありアルビに今季入団する秋山裕紀選手を擁する前橋育英を破った尚志高校が相手ですから、もちろん厳しい戦いになると思いますが、小塚の背番号14を引き継いだ谷内田選手、エースストライカーの晴山選手、ここぞという時に決定的な仕事をする田中選手、絶対的な守護神・猪越選手ら2年生選手を中心に、新たな新潟県サッカー界の歴史を作ってほしいと思います。頑張れ!帝京長岡高校!