今月、生徒さんに聴いてもらう作曲家はラフマニノフ。
スタンプラリーの紙を渡しているのですが、4月~3月の1年間で1枚の紙に毎月シールを貼って行きます。
ラフマニノフから新たな1年が始まります。
今年はラフマニノフ生誕150年、没後80年の記念の年です。
記念の年ということで、ラフマニノフのピアノコンチェルトを1人で全曲演奏するピアニストを国内外で見かけます。
阪田知樹さんは1番~4番とパガニーニを一晩で演奏します。
チケットは購入済みですが、家でゴロゴロしながらでも、一気にこの5曲を聴いたことはないので、楽しみにしています。
私とラフマニノフの出合いは、「この曲、誰のなんていう曲?」から始まりました。
最初はパガニーニの第18変奏でした。
メロディーは聞いたことがありましたが、誰の曲かわからず、ラジオのFMでそれらしき題名を見かけると、タイマーで録音セットし、学校から帰って録音したものを聴いて確かめるという、いつ正解に運良くたどり着けるかわからない方法で答えを探していました。高校生の時です。
「音楽の友」の付録に、ピアノの名曲辞典&ピアニストを紹介する冊子が付いていたことがあり、それが大いに曲を知る手助けになりました。国内外のピアニストを知ったのもその冊子のおかげです。
解説を読んで、「この曲の様な気がする・・」というものが新聞の番組表にあると録音していました。
家にはクラシック音楽の音源が僅かしかなく、家族や友人もクラシック音楽に詳しくはなかったので、当てずっぽうで録音するしか曲を知る方法がありませんでした。
2番のコンチェルトも誰の曲?でしたが、偶然録音した中に入っていたので、ラフマニノフの2番と知ることが出来たと記憶しています。
パガニーニも2番もアシュケナージの演奏でした。
そんなご縁で、最初に買ったクラシックのレコードはアシュケナージでした。
アシュケナージは毎年来日して、数多くのコンサートをされていましたので、学生の頃はよく聴きに行きました。
あの頃は花束を渡すファンがステージの下にズラリと並んでいました。
今ではそのような光景は見なくなりました。
当てずっぽう録音は、お目当ての曲ではないことの方が多かったですが、知らない曲を録音でき、そのおかげで色々と曲を知ることが出来ました。
知りたいことが手間なく、効率よく調べられる世の中になりましたが、遠回りや寄り道ができたことは自分にとっては良かったと思います。