前回書きました調性をわかりやすく伝える話。
素人の方の視点で話されているのが新鮮で、この言い方はレッスンで使えそうだと思いました。
『鍵盤は88鍵あるが同じ音があるので、実質12鍵。
そして、音階はたった7個の音から出来ている。調性によって使う音が決まっている。』
これを今日、5人の生徒さんにしてみました。
皆、音階が7つの音でできているだけだということで「なんだ、そうなのか」という顔。
各音から「ドレミファソラシド(移動ドで)」を作ってもらい、調によって使う音が決まっている、で納得の顔。
それなら、調号を覚えた方が便利という思考に向かいました。
というか、調号の意味がここでやっと理解してもらえたようでした。
お一人だけ、途中までは納得のお顔をされていたのですが、調号の話をしたら、「無理、無理」という反応でした。
75歳を過ぎた方なのですが、キャサリン・ロリンやマーサ・ミアーの曲も抵抗なく弾いて下さり、ソナチネアルバムもほぼ弾いてしまわれた方です。
ショパンを弾いても良いくらいなのですが、調号が多いことで弾けないと思われています。
しっかり練習をされてレッスンにいらっしゃるので、曲の進みも若者より速いくらいです。
今は、キャサリン・ロリンの「コンチェルト・ロマンティック」を弾いていらっしゃいます。
第2楽章を2年位前に弾き、昨年暮れから第1楽章を練習され、最近その楽章を終えられましたので、もしできたら第3楽章も弾いてみます?と判断を委ねましたら、「少し弾いてみたら面白い曲だと思いました」と。
というわけで、第3楽章もお弾きになることになりました。
こんなに好奇心をお持ちの方なのに、なぜショパンはチャレンジされないのか、謎・・です。
こちらは全楽章演奏されています。
Concerto Romantique: In Three Movements for Solo Paino With Piano Accompaniment (Alfred's Basic Piano Library) ペーパーバック – 1999/9/1
英語版 Catherine Rollin (作曲) amazon