おとのくに♪♪

生徒さんのピアノレッスンで感じたこと、考えたこと、コンサートの感想などポツポツ綴っています。

続・ロシアンメソッドに変えて起きた悲しいこと

2018年09月30日 | 重力奏法
前回たどり着けなかった本題を。

ロシアンメソッドを生徒さんや親御さんに受け入れていただけるかという不安。

これは始めてみましたら思いの外スンナリでした。


と・・・

ホッとしておりましたらある地域ではほぼ全滅という事態を引き起こしました。

他のお友達はそんなことをしていないと・・

入会を見送った親御さんは「ド」の音から始めないのはおかしいと皆そのようにおっしゃていたそうです。(スタッフ談)
この「ド」はおそらく「1の指」の事を意味しているのだと思います。
このこと自体が何を意味しているかお分かりの先生は少なくないと思います。

指の番号で音を読む・・
固定ポジションの弊害の一つです。

「3の指」が一番腕の重みを支えやすいのでこの指から習い始め、慣れてきたら「2」「4」も使えるようにする、最初に真ん中の3本の指を使い最後に「5」と「1」を加えます。

と説明し「そうなんですか」と納得されていたと思ったのですが、そうではありませんでした。

悲しい・・

私も考えまして、ロシアンメソッドと言う言葉を一般の方にいきなり使うことはやめようと。
従来のものとの違いを説明しても従来のもので何がいけないのかと思っていらっしゃる方には通じません。

体験レッスンではあえて「ド」を弾く曲をやろうとヤマハのピアノスタディにある「ぺんぎんのおやこ」を弾いてもらうことにしました。(3の指で弾いてもらいます。一番しっかりとして弾きやすい指なのでと言って。他の説明はしません。)
このことが起きる前までは不思議な音の国にある3つの黒鍵で弾く「イーアイ イーアイ オー」を弾いてもらっておりました。

「ぺんぎんのおやこ」でもちゃんとロシアンメソッドで出来ますので問題はありません。

椅子の座り方、音の高低・上行下行の聴き取り、2つの黒鍵・3つの黒鍵(ボールを使い手首から移動)、指番号、リズム打ち。
これで「ぺんぎんのおやこ」をピアノらしく弾くことができます。
余力がある生徒さんのみプラスして「イーアイ イーアイ オー」をやります。

このメニューで現時点で未入会はなくなりました。

( ̄∇ ̄;)ハハハ

さてさて、もう一つ悲しいことがあります。
それは短期間で生徒さんが辞めてしまったことです。

押さえつけて弾く、力んで弾くことがピアノの弾き方になってしまっている生徒さんでした。
癖が強く親御さんの協力が必要にも関わらず、親御さんはレッスン室に入られませんでしたので私だけの力では直すことができませんでした。私の手を振りほどいて自分でやるというタイプでもありました。

結局しびれを切らし辞められました。

ロシアンメソッドは書いてある音をただ弾けばよいものではないので小さなお子さんだけでレッスンを受けるのは無理があります。
10歳まではご家族のどなたかについていただく必要があると思っています。私見ですが・・

ですので、1人でレッスンを受けなければいけない状況なのか確認をしてロシアンメソッドは始める必要があるかと思います。小学2年生以上でしたら癖が強くなければ1人でも何とかなりそうですが、それ以下は私の場合は難しいと感じます。
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