ピアノ導入期に弾けるSokolovaさんアレンジのヘンデルパッサカリアの連弾。
この曲は、大人、子供どちらの生徒さんも好きなのでたいへん重宝しています。
腕を上から大きく使い、柔軟な手首で弾くことを習い始めから身に付けることをこんなに美しい曲で実践できます。
教本で習っていることが他の楽譜の曲になると活かせないことがよくあります。
習い始めから腕の重さを使って演奏することを考慮した楽譜が、日本にはたいへん少ないからです。
特に大人の生徒さんの楽譜は、指使いを変更して凌いでいる状態です。
イリーナさんが大人用の教本を製作中のようですので、完成を首を長くして待っているところです。完成がいつになるかはわかりませんが··
さてさて、このヘンデルのパッサカリア。
原曲はチェンバロの曲で、現代ではピアノでも演奏されます。
これをロマンチックにアレンジしたソロ曲があることを最近知りました。
ノルウェーのハルヴォルセンという音楽家がアレンジしたものです。
最近の人かと思いましたらそうではなく、グリーグの姪と結婚した人物のようで1864年生まれ。ドビュッシーと2歳しか違いません。
彼のオリジナルはヴァイオリンとビオラのためのアレンジで、原曲の印象と大きく変わりません。
これをピアノソロにしたものはもっとシンプルで、ポピュラー色を感じます。
初級の終わりか中級の初めくらいだと思います。ハルヴォルセン自身のアレンジかはわかりませんが··
大人の生徒さんや中高生の生徒さんに良さそうです。