アマゾンわんわん日記 2018

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先生の日

2012年10月15日 | ブラジル雑記
今日、10月15日はブラジルは「先生の日」です。
ブラジルでは、その職業の「守護聖人」のお祭りにちなんだ「職業の日」が多くあります。
たとえば「医者の日」とか「秘書の日」とかね。

で、今日は「先生の日」。
1827年10月15日、帝政時代のブラジルでドン・ペドロ1世が、「教育の聖人」のこの日、「ブラジルのすべての町や村に教育機関を置き、国民に教育がいきわたるようにするべき」だと宣言しました。
それから120年後の1947年、サンパウロの小さな町でこの「学校令」が出た記念日に「先生のためのお祝い」を開きました。
この行事は、次第にブラジル中に広まって、1963年、法律としてこの日を「先生の日」と定められるようになったそうです。

現在、学校の対応はさまざま。
学校によって、授業がお休みだったり、先生のための「フェスタ」を開いたり。
うちの娘の学校はお休み。
公立学校のほとんどは「お休み」だったみたい。
娘の学校は、木曜日も授業が無くて「朝礼」だけだったし、金曜日は「こどもの日」でお休みだったし…
いったい何連休?!
先生へ、お花やちょっとしたプレゼントをもって行ったりもします。
リオにいたときは、毎年小さな鉢植えをもって行きました。
今は「そんなのいいよ」ってつれない娘です。

まあ、今日は、当の先生たちは、特に公立学校の生成たちですけど、お給料の値上げ交渉で忙しかったみたいですけどね。

さて、先週の「ISTOE」という雑誌に、「コレージオ ミリタール」の特集が組まれていました。
この特集によると、「コレージオ ミリタール」の先生のお給料、平均して3000レアイス(約15万円)から4000レアイス(約20万円)だそうです。
これは、市立学校の先生の1600レアイス(約8万円 アマゾナスはもっと低いと思います)にくらべてかなり良いお給料だと思います。
ただ、娘によると、この情報はあくまで「平均」であって、公募試験を経て入った先生の中にはお給料が10000レアイス(約50万円)という人もいるとか。
で、試験ではいると「国家公務員」扱いなので、退職時のお給料が「年金」として一生もらえるんです。
すごいですよねー。

ただ、この「公募試験」、昨年「あまりにも不正が多い」ということで、中止になってしまいました。
現在は「期間限定の契約」による先生が多いそうです。
この「契約」で入った先生はお給料もかなり低く抑えられているそうで、それと同時に「先生の質」もかなり下がってしまっているとか。

リオやサルバドールのコレージオ ミリタールでは、やく15%程度の先生が「博士課程」出身者、約40%が「修士課程」出身者、そのほかでも90%の先生方が何らかの「専門課程」を勉強してきた人たちなのだそうです。
一方、マナウスではそうした経歴を持つ先生がぐんと減ってしまったとか。
生徒のほうから「もっと良い先生を雇ってくれ」という要望が出るぐらいなのだそうです。
リオやサルバドールが現在どうなっているのかはわかりませんが…

まあ、「先生」としての「資質」が無い人はたくさんいますからね。
どんなに賢くても「人に伝えることができない」人とかね。
こればっかりは、「学歴」ではないと思うけれど…
もちろん、基本的な「知識」がなかったら、「人に伝える」ものもないことになりますけど…

というわけで、全国の「先生」たち。
Feliz Dia dos Professores!
コメント
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