アマゾンわんわん日記 2018

復活しました!
のんびりやっていきます。
また よろしくお願いします。

少女達の行方不明事件

2012年10月25日 | ブラジル雑記
昨日、「子供の連れ去り事件」のことを書きました。
今日は、新聞に、もっと身近なところでの、ショッキングな記事が載っていました。

マナウスからネグロ河大橋を渡った対岸、イランドゥーバの街でこの10月だけで、すでに20件の少女と子供の行方不明事件が発生しているということです。
これは家族などから警察に届出があったもので、それ以外にも発生していると考えると、実際の発生件数はもっと多くなると思われます。

少女達の行方不明には「売春グループ」が関与しています。
現在ブラジル国内には、わかっているだけで240あまりの「売春グループ」が存在しているそうです。
「人身売買」は「麻薬売買」などよりも、ずっと「利益」が大きいそうで、「ブラジルマフィア」の大きな財源になっているとか。
今回のイランドゥーバの事件も、そうしたグループのひとつが関連しているとのことです。

グループの中心はある程度の年齢がいった「大人」ですが、実際に活動するのは少年達です。
少年達は、町に出て、少女達を誘います。
で、誘い出された少女達が、グループの手中に落ちていくというわけです。
検挙された少年達は「僕達は、なにも一緒に来るように強要したわけではない。彼女達がついてきたんだ。」と警察には話しているそうです。
実際に少女達の中には、少年達に誘い出されるわけでなく、無目的で家を出てふらふらしていたり、その日の宿を得るために男性を誘うという行為を繰り返している少女もいます。
こうした少女達が、少年達の格好の的になるわけです。
また、こうして連れ出された少女達の中には、今度は自分が別の少女達を誘う役をやらされる場合もあります。
女の子が女の子を誘うなら、安心なのかしらね、やっぱり?
なので、まあ、「行方不明」とは言っても、昨日の事件のように「誰かに無理やり連れ出された」とか、「だまされていやいや連れて行かれた」というケースばかりではなさそう。
特に、12、13歳以上の女の子の場合はね。

行方不明になっている多くは少女達で、幼児売春、少女売春などをさせられています。
少女達は最初、マナウス市内の売春宿に連れて行かれ、ポルノフィルムなどに出演するか、実際に売春をさせられるかし、それを拒否すると、グループのベースになっている「農場」に連れて行かれるのだそうです。
そこで薬物などを投与され、売春をさせられます。

今回2人の少女がこの「農場」から逃げ出すことに成功し、このグループのことが明らかになりました。
少女達は、一人の女性の助けで「農場」から逃げ出すことに成功し、そのままイランドゥーバの街の警察署に駆け込んだそうです。

ブラジルには「幼児売春 少女売春」が存在します。
それが多い都市が主としてブラジル東北海岸部、レシフェやフォルタレーザなどの都市、北部内陸部、マナウスやポルトベーリョ
といった都市です。
これからワールドカップ、オリンピックの開催を控えて、こうした「闇の社会の商売」がますます活発化していくことが懸念されています。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする