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リオの少女売春

2012年10月29日 | ブラジル雑記
つい先日、マナウスの少女売春の話を書いたばかりですが、昨日のTV Globoの番組「Fantastico」でリオのファベーラ「Rocinha」の少女売春について特集していました。

Rocinhaはサンコンハードの山肌に広がる、リオデジャネイロ最大とも言えるファベーラです。
長く、麻薬の密売組織により、「Poder Paralero」(二つの支配 ブラジル政府と麻薬密売組織による支配)といわれる状態が続いていました。
昨年11月に、麻薬組織の元締めが逮捕され、組織が弱体化したことにより、「Poder Paralelo」はほぼ終わりを告げました。

その後、政府はファベーラ内にUPP(軍警察の駐屯所)を設置。
治安が安定したことにより、多くの外国人を含む観光客が、このファベーラを訪れるようになりました。

そうした中、「麻薬よりも利益が出る」少女売春が盛んになってきます。
ファベーラを案内するガイドや、観光客を運ぶタクシーの運転手などが、「これは」という観光客を見つけては、話を持ちかけます。
話がまとまると、「仲介者」のところに連れて行く。
仲介者は、少女達を実際に客に会わせて、「商品」を選ばせます。

TV Globoの記者は、外国人観光客に成りすまし、この「仲介者」に会い、隠しカメラを用いて、売春組織の全容を取材しました。
この「仲介者」は同時に麻薬の売買も行っており、放送された映像には、麻薬を買う客や、販売元との会話も記録されています。

この取材を元に、警察は捜査を進め、先日、この「仲介者」は逮捕されました。
ただ、こうした少女売春の斡旋罪の場合、長くても10年程度の懲役だとか。
まあ、彼の場合は、そのほかにも麻薬売買もあるわけですが、すべての罪の懲役をあわせても、長くても30年以内ぐらいでしょう。
ブラジルの30年の懲役の場合、すぐに出てきますから…

ここで売春を行っていた少女達は、マナウスのように遠くからつれてこられた少女達というのは少なく、ほとんどがリオ市内、Rocinhaのファベーラ内の少女達だということです。
中には、実の母親に売春を勧められたという少女もいるとか。

先日も書いたことですが、これからワールドカップやオリンピックといった大きなイベントを控えて、こうした状況を改善させることが大きな過大だと思います。
また、観光客として訪れる人の側には、少女売春はブラジルではとても重い罪になるということを覚えておいて欲しいと思います。
コメント (4)
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