夏休みに読んだ本について書きます。
(LWW既読前提です)
LWW,PCと,一応順番通りに読んできて,次は違う本のはずなのですが,実は本が届いた時は,どこから読むかという話を全然知らず,1巻をチラチラ見ていたので,どうも気になって仕方がありませんでした。という事で,MN=The Magician's Nephewを次に読む本に決めました。
まだシャーロック・ホームズが生きていた頃,ロンドンにPollyという女の子が住んでいて,そして隣にDigoryという男の子がやって来た所から話が始まりますね。彼のお母さんは病気,お父さんはインドに単身赴任している為,Pollyの隣に住んでいる独身のおじおばと一緒に住む事になったのでした。
‥という辺りは問題なかったのですが,問題は彼女達が住んでいたおうちの形態。私は西洋にそういうものがあるとは知らなかったので,へぇ~と思いましたが,えーと,いわゆる長屋でしょうか。しかもこの長屋は,驚いた事に,屋根裏部屋同士がつながっているようです。現在のロンドンのセキュリティ事情からはとても信じられないようなおうちです。
‥ある日2人は,屋根裏部屋の探検を始めました。2人はDigoryの家(=おじさんおばさんの家)の向こうの屋根裏部屋に行ってみたかったそうです。しかし,行き着いた所は,‥‥なんと,DigoryのおじさんAndrewの「隠し部屋」でした!
Andrewおじさんは,Pollyに黄色い指輪を取らせて,さっさと「別世界」に送っちゃいます。」
‥と,女の子をさっさと別世界に送り込んだ所は,C.S.ルイスの憧れの人ジョージ・マクドナルドの
The Golden Keyを思い出しました。え?まさか旅している間に年取る話?(LWWはそんな感じだったぞ)などと変に心配になってきます。
‥実はAndrewおじさんは,名付け親のLefayおばさん(最後のFairyの生き残りの1人だったとか)が遺した小箱を燃やすよう命じられたのですが,それを裏切り,箱の中身をずーっと研究してたのでした。そしてその結果,もう1つの世界に行く黄色い指輪と,帰ってくる緑の指輪を発明。
Digoryは緑の指輪を2つ(1つはPollyをこの世に帰す為)と黄色の指輪を1つ持たされ,送られた場所は‥,森の中のある池でした。近くには以前Andrewおじさんに送られたモルモットが(挿絵がめっちゃかわいい!)います。彼はそこでPollyを見つけ,一旦緑の指輪で元の世界に帰れる事を確かめます。いろいろやってわかったのですが,実はAndrewおじさんの見込みと違い,黄色い指輪はこの森に来る力があり,緑の指輪は森から出る力があるようでした。
DigoryとPollyが森から出て次に来た所は,人の気配のない遺跡のような所。彼らはそこである建物の中で,「人々」を見つけます。でも,彼らは見事な服装をしていましたが,時間が止まったように動かない人達でした。最初の人達は親切そうですが,奥に行く度無慈悲そうな人達に変わっていきます。そして最後に見たのは,ひときわ背の高い,美しく威厳のある女性でした。
近くに鐘とハンマーがあり,柱に「鐘を鳴らせば危険,それとも狂うまで考えるか」という意味の書き付けが。。DigoryとPollyはこれを鳴らす鳴らさないで口論しますが,好奇心を抑えきれなくなったDigoryが鳴らしてしまいます。すると,何かが崩れる音がしました。。それは彼らの人生の終わりではないけれど,最悪の瞬間,だったそうです。。
何か話の序盤であれよあれよという間に舞台があっちこっちに変わるので,一体何なのよ~状態。この時点ではAndrewおじさんて,バック・トゥ・ザ・フューチャーのドク・ブラウンみたい!と思いました。