ふむ道,小道,数多く

趣味いろいろ。2014/9に別ブログを合体したので、渾然一体となってしまいました(笑)

Chapter XX : At the Sign of the Prancing Pony (4)

2005-08-18 23:24:14 | Tolkien・HoME
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ガンダルフはバタバーさんにフロドについては注意深く名前をばらさないように説明します。「彼らは4人連れで今日辺り到着しているはずじゃったが‥」しかしバタバーさんは,「そのような4人組が現れたらすぐわかるはずでごぜえますが,‥。」それを聞いてガンダルフは髭を引っ張りながら「それはよくないのう,‥あんたとわしは友達じゃ。この事は誰にも言わんで欲しい。4人が来たら,ガンダルフは先を行っていると伝えておくれ。それともしバギンスというホビットを捜しているような者がおれば,バギンスはガンダルフと東に一緒に行ったと言うのじゃ。」
するとバタバーさんは,私はビルボ・バギンス様なら存じておりますが,ガンダルフの旦那のお連れになっているのは,彼ではありますまい,と言います。ガンダルフは,いとこじゃ,と答えます。バタバーさんは,ガンダルフの言いつけを承知しました。
次の朝,ガンダルフと連れはゆっくり起きて,バタバーさんに,「そのうち全てを話すからのう。」と言い残して出発しました。彼らはGreenwayに向かう小道へ歩いて出て行きました,馬丁のボブが境で待っていました。彼らはNarothalに乗って去っていきました。

次の日,4人の黒の乗り手がブリーの門を通りました。彼らはポニーに乗った4人のホビットが来なかったかと尋ねました。ハリーは,嘘を言うリスクは犯さず,4人組は見てないけれど,ガンダルフが1人のホビットと一緒に「The Pony」来ましただ,と答えます。ハリーは蹄の音が宿屋の前で一旦止まり,しばらくしてから東へ走り去るのを聞きました。

次の日,10人ちょっとの無愛想なドワーフの一行がたくさんの荷物を持って東からブリーに入りましたが,西からの旅人はありませんでした。ハリーは(黒の乗り手の)冷たい声の脅しが怖くて,ホビットの一行が来ないかどうか見張っていました。

フロド達が到着した時は,既に暗く星が出てました。ハリーは飛び上がってランタンを取り,彼らに何の用事かと尋ねます。フロドが宿に行くと答えると,ハリーは「Hobbits! Four Hobbits!」とつぶやいて門を開けました。「誰かお友達に会うつもりで来たのかね?」と尋ねると,フロドは「どういう意味ですか?」ハリーは「『The Pony』に行けばいろんな奴に会える。そこに行けば,客はあんたらだけじゃねえって事がわかるよ。」

フロドは,彼におやすみなさいを行って先を急ぎます。(彼はまだ興味ありげに見てました)彼は門の閉まる音を聞いてほっとしましたが,「お友達」とは何の事かちょっと気になるのでした。

一方,ハリーは彼らを見送った後,Nedという同僚にちょっと行く所があると告げて,出て行ったのでした。
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悪い癖が出て,時々ハリー(→この名前を見るとついつい主人公だと思ってしまう(汗))とフロドが混乱するんですが(爆)

へぇ,映画でも言っているので耳に残っている,ハリーの「Hobbits! Four Hobbits!」は,そんな意味もあったのかと思うと,またまた違った感覚で読めますねえ。
この,「ガンダルフ陽動作戦編」は,何か今までの下書きとはちょっと違った雰囲気で,文章が洗練され美しいです。ガンダルフが連れて行ったオド・ボルジャーに何が起きるのかも興味津々。このまんま正式版に採用してもよかったのになあ,と思いますがね~。

Run!Run!Run!