ふむ道,小道,数多く

趣味いろいろ。2014/9に別ブログを合体したので、渾然一体となってしまいました(笑)

The Horse and His Boy:13~15章

2005-08-26 23:06:34 | ナルニア・C.S.Lewis
エドムンドの一行は,前日Shastaが来た道を逆戻りしてAnvardへ向かいます。そこはちょうどRabadashの一行が城に攻め込もうとしていました。Edmudの軍勢はそこへなだれ込みます。Shastaはどう戦ってよいのかわかりません。(汗) その頃,Hermitの家では,彼が水鏡?に戦の様子を映し出していました。Aravis,Bree,Hwinもその様子を見ていました。Hermitは水鏡の中で起きている戦いの様子を説明してくれましたが,何故かヘタな質問をすると怒ります。(笑) やがて,どうやらArchenlandとナルニアの軍が勝利をおさめたようです。Rabadashは何故か壁に引っかかってしまい,とても恥ずかしい思いをする事になってしまいました。

この意外と気が短かったHermit,誰かに似てると思ったのは私だけでしょうか?(爆)

Breeは何故かアスランの事をイマイチと思っている?様子です。そんな話をAravisとしていたら,いつの間にかBreeのすぐ後ろにアスランがいました。Breeはとてもきまりが悪いです。彼らの所に,ArchenlandからCorという王子が訪ねてきました。Aravisは,‥彼を見てびっくり。何と,Shastaではありませんか。実はShastaは,元からArchenlandの王子でCorinの双子の兄Corだったのですが,赤ちゃんの時,彼はこの国を救うとCentaurに予言され,それをよく思わなかった家来が遠い国に彼を追いやってしまったのでした。そしてShasta改め,Corは,仲間は皆一緒にAnvardで暮らせるから一緒に行こう,と言います。Breeはナルニアの馬らしくなろうと決意して,最後の「ごろごろりん」(Calormen時代好きだった)をします。

Corの仲間は,Lune王に歓迎されました。捕虜になったRabadashはまだまだ強気。どうしてもArchenlandの王の優しい申し入れを受け入れようとしません。アスランはしまいに怒り出し,Rabadashをロバに変えてしまいました。彼はTashbaanの寺院に帰ればまた人間になれるけれど,Carolmenの人達にロバにされた事を見られてしまい,10マイル外に出たらまだロバに戻り,今度は二度と人間に戻れない,と宣告されました。結局彼はTashbaanに戻り,Tisrocの跡を継いで王になり,アスランの言いつけを守ってTashbaanから出る事なく,平和をもたらす王となったのでした。一方,Shasta改めCorは実は長男であった為,Luneの後を継いでArchenlandの王になる事になります。意外にも,Corinはこれを歓迎しました。そして彼は成長すると,Aravisと結婚して,彼らの息子はArchenlandで最も有名な王子となったのでした。

お話のアイディアはめちゃめちゃ面白いですが,もうちょっと深く掘り下げた方がもっと面白そうだなあと思いました。ただ,そこを掘り下げるとTolkienみたいになるので,‥それでさらっと終わらせたのか?!
で,残す所あと3冊になりましたが,ナルニアはちょっと疲れたかも,なので,ちょっとお休みにして,次に何を読もうか決心まで,たまにはHoME読書に力入れようと思います。


HoME6 : XXII Uncertainties and Projections (2)

2005-08-26 22:40:49 | Tolkien・HoME
注意:この章の話はトールキンさんのメモに基づいていて,しかも私がさらに省略したりしていますので,一生懸命読んでいると論理的な首尾一貫性を欠いている事が少なからずありますので(^^;)ご了承下さい。

トールキンさん「これはダメ」とメモった後に次のような文章を書いています。

<本文>
彼(ビルボ)はポケットまさぐって鎖をつけた指輪を出します。そしてそれをほどいて,手のひらに乗せます。そして「これだよ!」とため息をつきます。フロドが手を出します。ところが彼はそれをポケットにしまってしまいます。彼は変な顔をして「あー,」とどもると,「出発する前,最後に,君に渡すか,―それとも引き出しに入れよう。」フロドは不思議に思いましたが何も言いませんでした。

そしてパーティの後,ビルボはさよならを言い,「あ~,‥指輪‥は引き出しに‥」と言って消えます。
</本文>

クリストファーさんによれば,ビルボが指輪で悩んでいた事,―指輪の影響による疲労―,が,彼がシャイアを出る理由になるのだそうです。お父さんは最初は「ビルボはフロドに,指輪の問題点を何も言わず,ただ渡す」事にしようと思ったらしいのですが,「やっぱり彼が出発する瞬間まで持たせよう」に変えたと,クリストファーさんは推測します。そしてビルボにちょっときまりの悪い,わけのわからない態度を取らせる事により,読者には,指輪が持ち主にとても不吉な影響を与える,と思わせる効果を狙ったと考えています。

(5) 裂け谷の話の後,ドラゴンがシャイアにやってくる???
フロドは,ビルボから受け継いだお金が底を付き,ドラゴンの金を求めて旅立つという筋書きもあったそうです。(なんかその話でも面白そうでしたが(笑))

(6) 「その後」の筋書き
そして同じページに,また別のアイディアも書かれていました。

海の中の島。最後はフロドをそこに連れて行く。
ラダガスト(ホビットの冒険にちらっと登場してましたね)
エルフ,人間,と冥王の激しい戦い
冒険‥‥Stone-Men

海という話は,正式版でもちらっと出ていたような気もします。ラダガストは,もしかすると,活躍した可能性もあったわけですね。3番目のは結局ちゃんと採用されていますが,面白いのは4番目‥‥,クリストファーさんによると,これはやがて「ゴンドール」に発展したのだそうですよ。(なんだ,私はてっきりモアイを想像しちゃいましたが(笑))その冒険談は,Trotterがいざなう予定だったそうな。当時彼は,ゴンドールとは何の関係も持ってなくて,単なる旅好きだっただけですが。

(7) そして,石の都,文明化された人達というメモの後に,(ついに!)簡単ですが結末が‥‥!

最後にビンゴは火の山の割れ目に着く。
彼は自分で指輪を捨てる事ができない? 彼は死人占い師が褒美をくれるという声を聞く。力を共有しよう,と。
その瞬間,ゴラムが,‥彼は改心して秘密の道を通りモルドールを案内してきたように見えたが,ここで裏切り,指輪を取り上げようとする。彼らは争い,ゴラムは指輪を取り,落ちていく‥‥。
山はガラガラ音を立てる。ビンゴ逃げる。
モルドールは雲のように消える。
石の都は灰に覆われる。
裂け谷への帰還の旅。
シャイアはどうなる? サックヴィル=バギンス?(友達を傷つける?)
ビンゴはエルフと塔を越えて西方へ去る日まで緑の山の小屋で平和に過ごす。
土地は耕されない方がよい。全てのホビットは剣を作るのに忙しい。

トールキンさんは1964年に説明したのだそうですが,ゴンドールのアイディアは,1939年の8月に「Stone-Men」から出てきたのだそうです。

馬の都より石の都の方が先にできたんですね。(笑)

それにしても,まだちゃんとした筋書きもまだできてないこの時代,ゴラムの役割→秘密の道,最後の裏切り,と,シャイアのその後→サックヴィル=バギンスがキーになっている事と,ビンゴ(フロド)が結局最後どうするのかが,既に示されていたというのが,驚きです。

Run!Run!Run!