ふむ道,小道,数多く

趣味いろいろ。2014/9に別ブログを合体したので、渾然一体となってしまいました(笑)

HoME6 : XXIII In the House of Elrond (1)

2005-08-30 22:46:51 | Tolkien・HoME
さて,とてもとても長い前提話がようやく終って,ついに,待望の次へ進む事ができます。

実はもう1回シャイアに戻らなくてはならないんですが(汗),まあ,その話はその時するとして‥‥。

しかし,そうは言いましても,クリストファーさんにとっては,試練の日々だったようです。
it is difficult to deduce the chronology of composition.
難しい言葉ばかりですが,要は,話の起きた順を整理するのが大変難しかったという事です。それでまた,正式版とは大きな違いがあるそうです。一体どんな違いなのでしょうか。。。わくわく

<本文>
フロドが「バーリン,オーリとオインはどうなったのですか?」と聞くとグローインの顔に翳りが。。

彼によると,バーリンはビルボを訪ねてから2~3年以内に,大勢のドワーフを連れて南へ向かったそうです。バーリンはダインがモリアを治めるか,もしくは彼自身にモリアの再開をさせてくれる事を望んでいたのです。(モリアはドワーフ達の祖先が住んでいた地ですが,ゴブリンに追われて彼らは北へ逃げてました)そして彼は,モリアには誰もいなくて(ゴブリンは戦に負けた)また豊かな銀の鉱脈も残っていると報告しました。ダインはトーリンの墓を離れたくなかったので,彼に行く事を許可しました。そしてオーリとオインも彼に従いました。

最初はうまく行きました。モリアとはなれ山の間に往来があり,ダインに銀の贈り物が届けられました。しかしある時,転機が訪れました。遣いの者が武装した残酷な人間に襲われたのです。それから遣いが来なくなりました。そして,モリアには誰もいなくなった,という噂が流れました。しかし最近になってある知らせがありました。それはとても酷いものです。

グローインはそれを話す為に裂け谷に来たのです。しかし彼はそこで話を止めました。「今宵はもっと楽しい事を話そう!」

HoME6 : XXII Uncertainties and Projections (4)

2005-08-30 22:33:58 | Tolkien・HoME
Neldorethの森は,ドリアスの北にあり,シルマリルに載ってます。
その木の鬚についての話を書く半年前,トールキンさんは,Dragonは出ないけれど,巨人は出ると語ったのだそうです。(35番の手紙)

(11) 次はペレグリン・ボフィンについてです。

ビルボが99になり,"well-preserved"と言われていた頃の事です。
人々はそれを心配していたようですが,ビルボは意に介さず相変わらず気前がよかったので,殆どのホビットは,彼の変人振りもまあいっか,と思っていました。(彼の家は宝で一杯だと思われていました)

ただ全ての人が彼のことをよくは思っていたわけではありませんでした。彼の取り巻きの親達は,息子達がガンダルフに会ったりするのを心配していました。彼らの心配はペレグリン・ボフィンの事件以降,ますます膨らんでいきました。ペレグリンは,ビルボの母の2番目の姉ドンナミラ・トゥックの孫にあたりました。彼はビルボが冒険から帰った時5才でしたが,やがて暗い髪の痩せた少年に成長。ボフィンというよりはトゥックの気質そのものでした。彼の父パラディン・ボフィンは,彼が成長するにつれて,ドラゴンだの山だの森だの狼だのと話し始めると,とても心配になってきました。やがて袋小路屋敷に行く事を禁じ,ビルボが来てもドアを開けないようになりました。

ビルボは,ペレグリンがお気に入りだったので,この事をとても重く受け止めていました。しかし彼は袋小路屋敷を秘密に訪ねてくるようになどと勧めたりしませんでしたので,ペレグリンは家から逃げ出し,やがてある日,北四が一の庄の沼地を飢えて彷徨っている所を発見されます。そしてついに,彼は成人すると(ビルボ80才の春),彼は姿を消します。シャイア中で捜したのですが,見つかりませんでした。

こういう事が起きるとガンダルフのせいだと言われましたが,今回はビルボにもこの避難が波及しました。そして彼の若い取り巻きは遠ざけられました。しかしビルボは,ペレグリンの失踪には困惑していました。

そんな中,彼の傍を離れなかったフロド・バギンスは,しばらくするとビルボのお気に入りになりました。ちょうどペレグリンの失踪の頃,彼は12才で孤児になっていました。彼には心配して遠ざける両親がいませんでした。

‥そして,ペレグリン・ボフィンはやがてTrotterに‥

ピピン(ペレグリン)の名前の由来がなかなか出てこないと思っていたのですが,こんな重要キャラから来たのですね。アラゴルンとピピンが共通の前身を持つというのは,なかなかウレシイ話です~。そう言えば,後のこの2人は王様と家来の関係になるのは,こういう経緯からなのでしょうか?

この章で新たにわかったのは,
  • 木の鬚は悪役から始まった
  • 馳夫さんの前身はビルボのお気に入りの冒険好きのホビットだった
  • ピピンの前身はビンゴと旅する軽いホビットの他に,馳夫さんと共通だった
  • 指輪を棄てる時に起きる事,その後シャイアに起きる事が決められる
  • 石の都の冒険談が登場する

ですね!

Run!Run!Run!