ふむ道,小道,数多く

趣味いろいろ。2014/9に別ブログを合体したので、渾然一体となってしまいました(笑)

His Majesty's Dragon : 12

2008-09-04 23:12:08 | 読書
ちなみに,もし私達の世界の歴史と同じなら,当時の王様,つまりタイトルHis Majestyの筆頭は,ジョージ3世,ハノーヴァー王朝初の英語を喋る(汗)王様で,在位60年,これは孫娘ヴィクトリアに続く長期在位だそうで,お年を召されてからは認知症を患ったそうですが,それまでは倹約家で浮気もしない愛妻家で,結構名君(処世術に長けたと言った方がいいかな(^^;))だったようです。

プレカーソリスの行き先は,NOVA Scotiaという地名が出てきて初めて気付きましたが,新大陸,なんですね。

いつの間にかすっかり仲良し3人組になっている,ローレンス,バークレー,ハーコートとドラゴン達。何か某箒少年物語みたいと思ったのは私だけ?(まあお嫌いな方には申し訳ありませんけど)いつかドラゴン達の為にオーケストラを招いてやろうというのが夢になりました。

ところが,そこへレントン司令官からの伝令。"And he says, Temeraire is to go into combat rig."ちょうどここでページの切れ目だったので,私ゃてっきりローレンスの返答は,"What?!" を期待してしまいました(箒少年読み過ぎ(笑))が,驚きを隠して"Very good."

さて司令官の部屋に行ってみると,既に多くの将校達が集まっております。驚いた事に,その知らせを持ってきたのは,あのランキンでした。彼の太ももには血が。。報告によれば,ボナパルトは死んだどころか,隠していたドラゴンで脱出して,既に反撃に転じているとの事。(やっぱりよねぇ。。)

早速,出陣の準備に大急ぎで取り掛かるチームテメレア,ですが,この一大事に,大事な地上クルーのホリンがいません。エミリーからの報告で,彼は何とレヴィタスの所にいるとの事。ちょっといらいらしながら駆けつけたローレンスが見たのは。。。

レヴィタスは致命傷を負っていました。もう長くはないと。ホリンは,彼からどうしても離れる事ができないのだと言います。これを見たローレンス,ついに,プッツ~~~~ン! 先程の部屋に戻ると,何とランキンはワインなんか飲んでます。ローレンスは椅子ごと掴んで立ち上がらせ,「レヴィタスに,お前は勇敢だった,忠実だった,パートナーにはもったいない奴だったと言え。」と,無理やりレヴィタスの前へ。レヴィタスは「来てくれたの。。。」 ランキンは,全然心のこもらない声で,「お前は勇敢だった」と一言。すると静かに息を引き取るレヴィタス。。。

レントン司令官は,ローレンスにもうすぐウィンチェスターが1頭孵りそうだと話します。彼はそれを,ドラゴンを失ったばかりのランキンに与えようかと言いますが,ローレンスこれを遮り,ホリン君に与えてはどうですか,と,提案。レントン司令官,驚きながらも,納得します。(皆「ランキン問題」認識してるのね)

いよいよ,戦場に出発です。レントン司令官が,自ら彼のドラゴン、オヴァーサリアに乗って先頭に立ちます。そして,ランキンからの情報通り待ち受けるフランスのドラゴン軍団。。。

ドラゴンが船とも馬とも違うのは,明確に自分の意志を持って一緒に戦う所ですね。

しかし,本物の戦闘は甘くありません。敵の荷物車攻撃中に,コリンズが犠牲に。。テメレア,相手のドラゴンをアタ~ック!です。

一方,チームテメレアの皆さんは,グランビーを先頭に敵船じゃなくて敵ドラゴンに乗り込みます。船の場合と違って,キャプテン・ローレンスは部下にその仕事を任せ,自分は残ってなくてはならないのね。本の冒頭,彼がフランス船に乗り込んで戦っていたのが,逆?伏線となって効いてますね。

。。。とその時,恐ろしい悲鳴がっ,リリーがおフランスドラゴンの顔にまともにパ~~~ンチ!。。。。と,読んで一瞬ネコパンチを想像した私(笑)ですが,テメレアが思わず「同情」って,一体何?と思ったら,相手のドラゴンは,強烈な酸を食らい,大騒ぎ。キャプテンたまらずピストルで安楽死を選択(滝汗)ネコじゃなくて,ハブでしたわ~。しかしすごいモノを見たのはその後。ドラゴンのクルー達は慌てて他のドラゴン(リリーにも(笑))に飛び乗りましたが,キャプテンは,ドラゴンもろとも海へまっさかさま。。。(泣)

味方の様子に気付いた他のドラゴンが迫ってきます。ローレンスはグランビーを呼びます。グランビーは敵のドラゴンを乗っ取ってました。

しかし,テメレアに敵が。。。ローレンスはフランス軍の大尉を切って取りますが,ジョーンズ,チャロナー,ライトが犠牲に。。

ローレンスは周りを見ますが,戦況は不利。敵のドラゴンがテメレアを追ってきました。う~~んあと3ページでエピローグだよと思ったその時,テメレアの顎が開き,

やってもうた。。。。。!!!

思わず,何が起きたか?なローレンス。テメレア自身は,むしろショックな様子。敵方はエライ騒ぎとなっております。...the injured dragon was huddled and pawing at his head, moaning.

テメレアは,雨を呼ぶ龍神様とは違う種の竜という事だ。(^o^;)
フランス軍はなおも追ってくる気配を見せたものの,どうやらこの事がきっかけで,退却を始めたようです。


Run!Run!Run!