ふむ道,小道,数多く

趣味いろいろ。2014/9に別ブログを合体したので、渾然一体となってしまいました(笑)

Crown in Darkness : (16)(17)

2008-09-30 23:44:11 | Athelstan・Doherty
コーベットはセルカークに伴われ,Leithに向かい,Saint Andrew号に乗り込みます。実はこの船で,Kinghorn沖で,ヨランダを乗せたフランス船と落ち合い,彼女と会見するという手筈です。

フォース湾の出口Leith側から渡るのは今まで渡っていた所より(当然)ずずっと広く,すっかりくつろいでいるセルカークに比べて,船に慣れてないコーベットはもう真っ青。(笑)

翌朝(結構時間かかるのね)フランスご一行様と合流。もんのすごく機嫌の悪い甘やかされ姫ヨランダと,ようやく,デッキで謁見を許されたコーベット,彼女に,何故王を捜しに出さなかったかを訪ねると,彼女と,先に来たシートンはお互いに嫌いで,顔を合わせたくなかったから,なのだそう。

続いてドゥ・クラオンに,王の亡くなる前日,王妃について話したかと尋ねると,ドゥ・クラオンは,何故そのような事を聞くかといぶかしがります。でも,前日王と話していたのは,ブルース,ウィシャート,シートン,アーセルドウン,ベンスティードだったと言います。

コーベットは,Holly Rood修道院に帰って来ました。セルカークは,今までの無骨な態度を,やや和らげております。ここでコーベット,修道院長に船の会見を報告。ドゥ・クラオンは,コーベットがかけた「罠」に引っ掛かって何かを白状したのだとか。で,コーベットは,薬の知識を持っている修道院長様に,エトリックの森で見たような物を見せる事のできる薬はあるかと尋ねます。修道院長の挙げた薬は,nightshade,hellebore,foxglove。何かハリポタで見たような名前なので,思わずメモ。(笑) いずれも幻覚を起こす作用があり,また毒薬なのだそう。

翌日,コーベットは,聖餐を受け取り神頼み態勢。(日本人なら神社に出掛けて身を清めて祈る,だな(笑))最後の使者を,スコットランドに向かっている途中で,Tynemouthにいるはずのバーネル卿宛てに,手紙ではなく口頭でメッセージを伝えます。

いよいよ,緊張が高まって参りました。

ここからは事件解決になるので,内容はブログには書きません。
でもまあ,犯人は,わかっちゃいますね。まだデビュー間もない頃の作品ですが,ドハティ小説は,謎解きでなく,中世の人々の「暮らし」を楽しむもんだというスタイルが,もう確立されているみたいです~。

ただ,歴史上アレキサンダー 3世の死については,一般的には事故と考えられているようなんですけど。。。


Run!Run!Run!