ふむ道,小道,数多く

趣味いろいろ。2014/9に別ブログを合体したので、渾然一体となってしまいました(笑)

Crown in Darkness : (7)

2008-09-17 22:39:14 | Athelstan・Doherty
翌朝,コーベットは若い男に起こされます。王に付いて行った従者の1人,落馬してInverkeithingに留まったアーセルドウンでした。あら,私ったらどこで読み飛ばしたのか,先にKinghornに到着していたシートンは,王の死後,自室に閉じこもって亡くなっていたんですね。シートンは,王のお気に入りで,先の王妃が亡くなった後は「お相手」を勤めていたそうです。(汗)新しいおフランスの王妃には,「やきもち」を妬いていたとか。

コーベットは,シートンの死の理由として,誰かが毒を盛ったのではないかと怪しみますが,誰もが部屋を訪問する機会があり,もらった食べ物はシートン自身はあまり食べず,アーセルドウンが代わりに食べていたと言います。

コーベットは,修道院に戻る事にします。寂しい道は危険なので,町中を通る事にしましたが,北の町は寒々としていて,亡き妻子や恋人,病気で足止めを食らっているラナルフまで思い出され,妙にわびしい気分です。(東京の人間が,北海道旅行なんかしていると,時々捉われる感覚ね(笑))ローンマーケットに差しかかった時,突然フランス語で話しかける輩。スパイの端くれとして,自らの行動に気を付けなくてはいけないコーベットですが,うっかり返事をしてしまいます。ドゥ・クラオンの仲間でした。彼らは先に占領した酒場に,彼を拉致します。

今自分でスパイと書いて,あっと思ったのですが,この小説のジャンル,アセルスタンシリーズと違いますね。中世英国スパイ小説ですね。うん,これからは,そう呼ぼう。アセルスタンは,テレビ的に言うと,中世英国修道士探偵(依頼人は常に特定の人物ですが(笑))なのですが。

ドゥ・クラオンがコーベットを拘束した理由は,何と彼は,前王の死はど~でもよく,スコットランドの王位を巡る情報収集をしにきたと思い込んでいたんですね。(何故フランスがそこに興味を持つか,逆に知りたい所だね)これにはコーベットあっぜ~~ん,で,大笑い,ですが,フランス人は,コーベットはイングランド王の介入を伺うスパイで,ロバート・ブルースはグルと決め込んでいる様子。彼は呆れてその場を出ました。(出れた)

ようやく修道院に近づいたと思ったら,彼に誰かが弓矢で狙っている……!(戦争の経験からわかったそうです),これには超焦りのコーベット,泣きそうになりながら,ようやく,修道院に滑り込みます。


Run!Run!Run!