ふむ道,小道,数多く

趣味いろいろ。2014/9に別ブログを合体したので、渾然一体となってしまいました(笑)

BBC版LOTR : お国柄?

2004-10-27 00:37:28 | Tolkien・その他
久しぶりにBBC版です。今日はゴンドールキャラファンの間では,賛否両論というよりはっきり言ってしまうとちょっと評判いまいち,の,映画ROTKのあのシーンについて‥‥

ミナス・ティリスにファラミアが帰ってきました。が,ナズグルに追い回される所は省略。原作や映画のようにピピンが一目惚れ♪したのかどうかはわからず,あっさりとしています。いつも映画の悪口ばっかり言ってますが(汗)ファラミアとピピンの関係に関しては,映画の方が◎でしたね。

次はデネソール,ファラミアの親子に,ガンダルフ,ピピンを交えたシーン。原作ではここで食事ですが,BBC版は食事かどうかはわかりません。ガンダルフは積極的に質問したり,原作よりもややアクティブに振舞っています。でも映画のように度が過ぎてデネソールを小バカにする,というような態度は取りませんよ。
執政家親子の会話は,原作には誰がどういう顔してどういう言い方をした,という事は一切書いてありませんので,監督さんや俳優さんの解釈の違いが出る所ですね。BBC版のファラミアは,顔が見えないという事もありますが,すごくクールで,お父さんに可愛がってもらえない辛さを表に出しません。

‥とここまで書いてて,突然,BBC版ファラミアのこのクールさは「あり」だわ。と思い始めました。このごろうっかりあたかも「映画が標準」のように考えてしまいがちですが,実は私は映画を観る前はBBC版の方に近いイメージを持っていたのでした。きっと,日本人である私の感覚は,イギリス人の感覚により近いのだと思います。

それに対して,映画はこのシーンに関しては,ニュージーランド人の監督,脚本家と,オーストラリア人の役者さん同士の演じる親子。これはこれで,また,ニュージーランド人やオーストラリア人の国民性に合ったものなのでしょうから,それでよいのですが,やはり封建社会の歴史を持つ国の人間から見たら,これは随分現代的なアレンジがされているなあ,と思ってしまいますね。

そう言えば,前にも文句を書いたのですが,原作では,日本人の私には耳が痛かった,ガンダルフが廟所でデネソールに言うこのセリフ,
Authority is not given to you, Steward of Gondor, to order the hour of your death. And only the heathen kings, under the domination of the Dark Power, did thus, slaying themselves in pride and despair, murdering their kin to ease their own death.
が映画では正しく使われなかったのは,ひょっとしてこのセリフの持つ意味を,PJは正しく(と言うか,日本人と同じ感覚では)理解してなかったのかも(汗)ですかね。。。

GOF CD : Chapter 26: The Second Task

2004-10-26 23:55:29 | ハリポタ4巻
とても長い章ですが話はまとまっていますので聴き易かったです。
まず,Charmの時間,Harryは例によって前日に見た事をHermioneとRonに相談します。Ronはこれも例によって浅い(笑)推測を。SnapeがHarryを殺そうとしているんじゃないかと言いますが,HermioneはSnape先生はDumbledoreに信頼されているのだから,絶対違う,と言い張ります。

問題は,どうやって2月の冷たい水の中で呼吸する手段を得るか,なのですが,図書館に行ってもなかなか本は見つかりません。

これは私の推測ですが,この時もう既に,他のチャンピオン達によって,必要な本はもちろん,他の役立つ本まで全て取られてしまったんだと思いますね。当日Harryがかろうじて間に合った時の,他校の校長達の様子を見れば一目瞭然でしょう。
Krumが図書館に通い詰めてHermioneを見初めたのはクリスマス以前の事ですので,その頃から彼はもう,きちんと準備していたんですよね。
Cedricにしても,前にHarryが教えてくれたからお返しに,なーんて言いつつも,どうせしっかり役立つ本は全て押えてから,Harryに卵情報を与えたのでしょう。

まあ,Harryは若い分,純粋なんですよね。

Moody先生ことCrouch Jr.は,そんな事を見越して,Nevilleに例のあの本を渡していたのでしょうけどね。

‥で,結局Harry達は,有効な手段を掴めないまま,最後の夜を迎えます。ここでRonとHermioneは,McGonagall先生の呼び出しで行ってしまい,夜になっても戻ってきません。Harryはもう,諦めて,恥を忍んで棄権する事を考え始めました‥。

‥朝,目覚めるとHarryの目の前にはDobbyが‥‥。なんと第2タスクまであと10分しかありません。慌てるHarryに,DobbyはWeezy(Ron)を連れて帰れと告げ,どこから持ってきたのかGillyweedを渡します。(Snape先生,いい物持ってますねえ(笑))
ところで,これもMoody先生ことCrouch Jr.が仕組んだ助け舟,なんですが,どうして彼はHarryとDobbyの仲まで知っていたんでしょうね? Dumbledore情報?それともWinky情報? そう言えば,Winkyの様子がいつもおかしいのは,彼女が密かにCrouch Jr.と連絡を取り合っていたからなんでしょうね。House-elfというのは,本人がinnocentに見えても絶対信頼できない連中だと,この時肝に銘じておくべきでした。

慌てて会場に着いたHarryに,Mr. Crouchの名代で来ていたPercyが厳しいです。彼も一応,Ronの兄貴で,弟の事が心配で心配で,ついついHarryに当ってしまったようですね。ただここでの冷たさは,5巻の序盤の例のHearingでの彼の態度の伏線のようにも思えますが。

そしていよいよタスク開始です。
HarryはDobbyにもらったGillyweedで快調に進みます。Grindylow達を余裕で追っ払い,人魚の村に到着。ところが,Harryは(というより私)人質の顔ぶれを見て愕然。HarryはRonを連れ帰ればよいだけなのですが,他に,Fleurの妹らしき女の子,そして,HerminoneにCho。こりゃ,Harryにとって不公平な顔ぶれだわ。(憤)おそらく,HermioneとChoがいなけりゃ,HarryはさっさとRonを連れて帰って50点満点をもらったでしょうに。

Harryは仕方なく,CedricとKrumを待ちます。ここでも若いHarryとスレた他のチャンピオン達との違いが歴然。他のチャンピオン達は,自分の人質以外には目もくれません。
結局Harryは,RonとFleurの妹を連れて湖から脱出。RonはHarryの苦労も考えず,余計な事をしてくれたと不機嫌。それとは対照的に,HermioneはちゃんとHarryを誉めてくれました。
しかしここでKarkaroffがいたので,HarryはDobbyの事を話さなかったのは大正解。だってRita Skeeterがいたんですもんね~~。

Harryのこの不必要だけど勇敢な行為はとりあえず報われ,45点もらってCedricに続いて2位の位置につけました。


Dogsbodyとの出会い(ネタバレなし)

2004-10-26 23:50:00 | 読書
ポタマラが終わってまだ日も経ってなかったある日,本屋さんで,平積みの山から
星空から来た犬 ダイアナ・ウィン・ジョーンズ著

と書かれた本を見つけました。

この題名,著者,表紙が,否応なしに私の目を惹き付けたんですね。さらに,何気にパラパラとめくってみると,主人公はシリウス。。天狼星。怒りっぽい性格があだとなり,殺人(殺星?)の濡れ衣を着せられて不当な裁判,そして犬に姿を変えられ。。

ここれは,読まねばいけない‥‥!!!

そのまま翻訳版を持ってレジに行ってもよかったのですが,どうせDWJなら原書を読もうと色気を出し,表紙の裏で原題をチェック,そしてようやく,‥来ました。
ホントは,旅行中に読もうと思っていたのですが,結局まだ半分ちょっと残っているので(汗),今も続行中です。

実を言うと,私はDWJはあまり得意ではないんですよ。(汗)
過去に,Witch Week(邦題:魔法使いは誰だ)とHowl's Moving Castle(邦題:ハウルの動く城)には手をつけた事はあるのですが‥。

何がニガテかと言えば,読者に,主人公を通して必要最小限の情報しか与えられず,特に最初は,英国ファンタジー小説のお約束でもありますが,「わかりにくくてイライラ」な事。
というと,ハリポタや指輪物語と一緒じゃん,ですが,もう1つ,実はそれらの超大作とは一味違う,DWJさんのテイストだと思うのですが,「必要最小限の説明のままで,話の展開がかなり速い」んですよね。で,よく置いてきぼりを食らうんですよ。

しかしこれらをクリアすれば,DWJの本はとにかく面白いアイディアが一杯です。
1つはっきり言えるのは,DWJはJKRに相当な影響を与えてそう,という事。Witch Weekなどを読むと,ハリポタがオリジナルかと思っていたようなアイディアが,結構既出な事がわかります。

そして,Dogsbody,です。

とりあえず,旅行中に6章までは読みました。


移動遊園地その1

2004-10-26 07:32:25 | 旅行
写真手前の時計台は,アムステルダムのダム広場に即興で建てられたらしい移動遊園地の一部です。移動遊園地は他の所でも見ましたので,どうやらオランダ人はこういう遊園地が好きと見ました。
実は左奥にあるもう1つ時計のついた建物が,地震大国日本には決して存在しないような,見事な高層の石造りの王宮なのですが,移動遊園地がこの風情を邪魔するような形で,せっかくの王宮の写真がちゃんと撮れず,ややおかんむりなのは,日本からきた旅行者だけなのか~~

復帰し損ない

2004-10-26 01:53:04 | 英語・TOEIC
出張でオランダに行っていたのですが,日曜夕方無事に帰ってまいりました。

ハリポタ4巻CD復帰しようと思ったのですが,会社にファイルを忘れたので,旅行中の英語の勉強の環境など。。。
滞在先のホテルで,こんな風にMP3プレーヤーに小さなスピーカーをつないで勉強していたんですよ。

な~んて言って,結局2日しか勉強できなかったんですけどね。(笑)



オランダの料理

2004-10-26 01:20:22 | 旅行
帰国してさっそくBBCラジオドラマの続きなどを書こうと思ったのですが,時差ボケか?またまた感想を書いたファイルをおいてきてしまったので,オランダの話の続きでも‥‥。

気がつけばオランダの食べ物がおいしかったと喜んでいたのは実は私だけ‥? 
でも,ホントにおいしかったです。特にビールとスープとチーズは。
写真は,アペルドールンという町のレストランで食べた,鴨のワイン煮込みのような料理です。味は少し濃い目ですがとてもおいしかったですよ。ちょうど,10月から鹿や鴨の料理が解禁になるという事で,鹿,鴨関係の料理はたくさんメニューに載っていました。

ただいまで~す

2004-10-24 23:23:42 | 旅行
1週間旅行で更新できなかった間にもかなりたくさんの方にご訪問頂いたみたいで,感謝しております。実は指輪物語とかとは全く脈絡なく,仕事でオランダに行ってきました。写真は東京駅のモデルになったというAmsterdam Central Stationです。食べ物がおいしくて,とても楽しめました。

おでかけします

2004-10-17 18:19:47 | 雑談
明日から1週間お出かけの為,更新などお休みします。どうかお許しください。

‥という事で自分のパソコンには1週間お別れなので,ROTK SEEフッテージの見納めを‥‥。今週末は嬉しい事が続きました。続く時は続くもので,まだ何か出てくるかもしれませんが。。

あ,
こちら(Direct Download-Link: とある所)またはこちら(BIG VIDEO UPDATEと書いてある所)
から,公式サイトよりもっと大きいのがダウンロードできますよ。

シャイアとエント女

2004-10-17 09:55:59 | Tolkien・おたのしみ
ROTKで,木の鬚は,メリーとピピンとの別れ際に,
don't forget that if you hear any news of the Entwives in your land, you will send word to me.

もしお前さん達の国でエント女の噂を聞いたら,どんな噂でも必ず便りをおくれと言います。

最初に木の鬚に出会った時に,彼らはエントのような生物を全く知らないと話していましたが,実は彼らの住む国には,「エントのような生物」の噂で溢れているんですよ。
ガンダルフは,ブリーでホビット達と別れる際に,こんな事を言ってました。
I should guess, not much interested in anything that we have done or seen, unless perhaps in our visits to the Ents.

古森で,彼らに怖い思いをさせたのは,フオルンではないかと言う人がいます。トム・ボンバディルがエントに興味を持つだろうという事は,彼にはシャイアの近くに住んでいるエントの知り合いがいるのかもしれませんよ。

また,実はLOTRの物語の始めの方で,(なんと)サムがテッド・サンディマンにこんな事を言っているんですね。
But what about these Tree-men, these giants, as you might call them? They do say that one bigger than a tree was seen up away beyond the North Moors not long back.

My cousin Hal for one. He works for Mr. Boffin at Overhill and goes up to the Northfarthings for the hunting. He saw the one.

そんな話信じられないとかわすサンディマンに,サムは
But this one was as big as an elm tree, and walking - walking seven yards to a stride, if it was in inch.

But this one was walking I tell you; and there ain't no elm tree on the North Moors.

かなり執拗に食い下がります。

さて,果たして,メリーとピピンは,その後トム・ボンバディルに会う事はあったのでしょうか? またサムから上の話を引き出す機会はあったのでしょうか? そんな事があったらいいなあとは思うのですが,いずれにしてもあまり望みはないような気がします‥‥。

Run!Run!Run!