デカダンとラーニング!?
パソコンの勉強と、西洋絵画や廃墟趣味について思うこと。
 



オートゥイユ墓地へ。

多くの旅行者は日本を発つ前に、現地で行きたい名所、食べに行きたいレストラン、ブランド品を買うにあたってのお目当ての店などを調べ心に秘めて、それらを必ずしたいこと、旅程では絶対に外せないこととしてモチベーションを上げていると思う。
当然私もそうなのだが、パリでぜひとも訪ねたいと思っていた所に、画家ユベール・ロベールの墓がある。あの「廃墟のロベール」の墓だ。(弊サイトではこちらこちら
1990年代後半以降、インターネットで多くの情報を得られ、それによって旅行もずいぶんスムーズに旅程をこなせるようになったように思うが、しかしマイナーなものはネットでも知ることが難しい場合もある。ちなみに私はロベールの墓がパリのオートゥイユ墓地にあることについては、ロベールの画集で知った。


オートゥイユ墓地入口

ヴィジェ=ルブランの墓に詣でてからとんぼ返りでパリのオートゥイユ墓地を訪ねた。墓地の入口はオートゥイユ競馬場に近く、地下鉄M9線のエグゼルマン駅を降りて、ミッシェル=アンジュ通りを左に曲がったクロード・ロラン通りに面している。
墓地のマップを墓の事務所でもらってさっそく探した。すぐに見つかった。


ユベール・ロベールの墓

見つけた途端、正直「えっ!?」って感じだった。墓のさらに引いたショットを撮らなかったのは、これがあのユベール・ロベールの墓かよ!と嘆きたい気持ちになったからかもしれない。うまく表現できないが、場所にあぶれたので仕方無しに壁にしつらえました、壁の向こうはすぐミッシェル=アンジュ通りでござい、という感じがし、がっかりしてしまった。


遺骨(遺灰)?は上の壷に???



お墓を見つけられただけ、いいか。

この時の旅は、ロベールが描いた遺跡やその遺跡が描かれた作品、ロベールの良友であったヴィジェ=ルブランの墓を訪ねることにも重点を置いたが、実のところロベールの墓については旅を締めくくる飛行機に乗る4時間前に詣でようかと思っていたのだ。
しかし朝7時台から移動し、平日ならば多くが8時には開いている墓地に開園とともに訪ねるのが時間の節約、行きたいところは優先的にさっさと行ってしまう旅のスタイルをもつ私には、ある種の幻滅が早めに訪れてくれてよかったかのかもしれない。飛行機に乗る前に飛行場に向かうRERのB線から離れたところまで行くリスクを冒し、そこで苦笑いするよりは旅の中途で「がっかり」が起こるほうがはるかにましであるように思う。

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