昨年文庫でコンプリートした
木原浩勝著の「新耳袋」。
今年はちょっとさみしいなぁと思っていたら、
新シリーズが始動しました。
その名も「九十九怪談・第一夜」
擬音などで怖さを煽るわけではなく、
不思議な事実をそのまま冷静に書き留めている、
という印象なのに、こわい。
新耳袋は映像化もされているようだけど、
わたしは断然、想像力をかきたてられる文庫派だな。
ほん怖や世に奇妙、
昔ならあなたの知らない世界も大好きだったけど、
それは他人が作ったリアルだから。
活字を読むことで、
わたしは自分の想像力を駆使して、
自分だけのリアルを感じたい。
さて。ここでわたしの不思議体験をひとつ。
高校生の頃のはなし。
友だちとふたりで東北へ旅行に行ったのだが、
時刻表を読み間違えて、
夜中に宇都宮駅で電車がストップ。始発を待つことに。
暗闇に包まれた駅構内のベンチで適当に横になっているうちに、
トイレに行きたくなってきた。
一人で行くのも怖いし、その場に取り残されるのも怖い。
ということで二人で連れ立って行くことに。
トイレは消灯されていたけど、
点灯スイッチはすぐに見つかった。
友だちより早くトイレを済ませ、
ほっとして手を洗っていたら。
一瞬だけ、女性の声がトイレに響き渡った。
すすり泣くような、笑っているような、
何とも不思議な声。と同時に友だちがトイレから出てきた。
聞き間違いかもしれないし、
言葉に出すのは怖い。
隣りで無言で手を洗い始めた彼女が
鏡越しに目があったときに「ねぇ今のって……」。
それで一気に恐怖感が増して、
トイレからダッシュで逃げ出したのでした。
そのあとすぐに見回りの駅員さんに事情を話して、
トイレを確認してもらったら、
1個だけ鍵のかかったトイレが。
開けてもらって確認したけど特に異常なし。
でもすごく怖かったなぁ。
木原浩勝著の「新耳袋」。
今年はちょっとさみしいなぁと思っていたら、
新シリーズが始動しました。
その名も「九十九怪談・第一夜」
擬音などで怖さを煽るわけではなく、
不思議な事実をそのまま冷静に書き留めている、
という印象なのに、こわい。
新耳袋は映像化もされているようだけど、
わたしは断然、想像力をかきたてられる文庫派だな。
ほん怖や世に奇妙、
昔ならあなたの知らない世界も大好きだったけど、
それは他人が作ったリアルだから。
活字を読むことで、
わたしは自分の想像力を駆使して、
自分だけのリアルを感じたい。
さて。ここでわたしの不思議体験をひとつ。
高校生の頃のはなし。
友だちとふたりで東北へ旅行に行ったのだが、
時刻表を読み間違えて、
夜中に宇都宮駅で電車がストップ。始発を待つことに。
暗闇に包まれた駅構内のベンチで適当に横になっているうちに、
トイレに行きたくなってきた。
一人で行くのも怖いし、その場に取り残されるのも怖い。
ということで二人で連れ立って行くことに。
トイレは消灯されていたけど、
点灯スイッチはすぐに見つかった。
友だちより早くトイレを済ませ、
ほっとして手を洗っていたら。
一瞬だけ、女性の声がトイレに響き渡った。
すすり泣くような、笑っているような、
何とも不思議な声。と同時に友だちがトイレから出てきた。
聞き間違いかもしれないし、
言葉に出すのは怖い。
隣りで無言で手を洗い始めた彼女が
鏡越しに目があったときに「ねぇ今のって……」。
それで一気に恐怖感が増して、
トイレからダッシュで逃げ出したのでした。
そのあとすぐに見回りの駅員さんに事情を話して、
トイレを確認してもらったら、
1個だけ鍵のかかったトイレが。
開けてもらって確認したけど特に異常なし。
でもすごく怖かったなぁ。