実は、家内と生き物についての意見は、カブっているところが多い。
「カワイイ」ものだ。
以前にも書いたかしら。
数年前、会社からの帰路で、カエルを救助(?)したことがある。
ワリと山の中だったのだけど、取り敢えず舗装してるような山道。
台風の前だったか、3秒でズブヌレになるような、だだぶりの雨の夜。
ゆっくり走るヘッドライトの前を、ツケモノ石のようなものがのそのそ横切ろうとしている。
良く見たら、カエルだった。
「コレは死なせてはいけない」と思い、クルマから降りて、抱えあげようと上から見て驚いた。
その頃、生まれたばかりの次男より大きく感じたからだ。
脇に手を入れ、抱えあげると、案の定、脚をだらーんと下げた全長は、明らかに次男のソレより長い。
彼が向かう草むらの中に、傷つけないように置いた。
ずぶぬれになったが、そのまま雨で、手が洗えた。
そう。
カエル、スキなのだ。
意味なく鎮座しているしぐさには、微笑まずにはおれない。
後姿なんか、キュートで、萌える。
ぺったぺった跳ねるのも、なんだか一所懸命で、カワイイ。
家内も、同意見。
カタツムリも、なんだか、カワイイ。
自宅をしょいこんで移動してたり、意味なく目を伸ばしてたりするのも、カワイイ。
家内も、同意見。
コーギー、スキだ。
あの、マクラのような肢体で、なかなかの運動性能だ。
腕・脚が短いのに、手足が大きめなのも、萌える。
家内も、同意見。
イタチについては、語る必要はないくらい。
オレは通りすがりに、ケージ越に声掛けするくらいだが、家内は毎度毎度抱えてナデナデしないと、気が済まないようだ。
最近は、カブトムシの幼虫、カワイイ。
もらいっ子でウチに来ていたカブトのメスがいつの間にか、タマゴを生んでソレが孵化していたのだ。
イモムシ系は全くダメなオレも、お蚕さんと、カブトの幼虫だけは愛くるしく思える。
容器の底で、身の回りを空洞にしてマットを食している姿は、萌える。
家内に言わせると、バイクもいきものに思えるらしい。
「ロケットさん」とか「ピーエスさん」とか、意味なく「さん」付けだ。
いや、それは、まぁ、いい。うんうん。
でも、「ピーエスさん」は自分で身繕いしないのだから、たまには、洗ってやれよ(怒)。