山本飛鳥の“頑張れコリドラス!”

とりあえず、いろんなことにチャレンジしたいと思います。
と思っていたけど、もうそんな年齢じゃなくなってきた。

NZのアーダーン首相

2023-01-20 19:44:08 | 日記2023

1月19日、ニュージーランドのアーダーン首相が、自分には余力が残っていないとして2月で首相を辞任することを発表した。

アーダーン首相は6年前に37歳でニュージーランドの首相になった女性であり、任期中に出産をし産休を取ったこともあるそうだ。

ニュージーランドの首相が女性であることは知っていたが、任期中に出産をしていたということは今回初めて知り、それでも首相としてしっかり勤めてきたことに敬服する。

「共感力と決断力に優れ、類い稀なるリーダーシップで国の経済と安全を守る若き女性首相」と評価されている。

現在は42歳だそうだ。

実際、どのように政治を取り仕切ってきたのか、実態について私は何もしらないが、
この6年間、出産子育てをしながら、国家の責任ある重要な仕事をし続けてきたのは、本当に大変だっただろうし、本人も言うように家族の協力があったからこそのことであろう。

しかし、それでもやはりあまりにも大変だったと言わざるを得ず、今回は次の選挙に出ないことを決めた。

その選択は、本人にとって辛いことでもあろうが、この人はまだまだ若いので、きっと今後また政治家として活躍する日が来るはずであり、今よりもさらなる能力を発揮する人間になっているに違いないので、将来再び首相になることも大いにあり得るのではなかろうか。

・・・

ところで、女性の首相が任期中に出産というのを聞いて思い出したのが映画「総理の夫」である。妻凛子(中谷美紀)が42歳の女性総理となり、その夫、日和(田中圭)の置かれた環境の変化や人間模様、政界の模様などが面白く描かれていた。これは、アマゾンプライムで昨年見た。

陰で総理の妻を支える夫、そして凛子が42歳、結婚10年にして思いがけず妊娠するのであり、それで倒れたりしてしまい、高齢出産と総理の仕事という両立が難しくなってくる。これまでどんな苦労も力強く乗り越えてきた鉄の女のような凛子であるが、さすがにこれは肉体的に無理であり、結局総理を辞めることにしたが、ここで夫が辞任記者会見のときに、かけつけて言葉を発した。

詳細については記憶がないのでうまく説明できないが、結局、女性の仕事は出産や子育てとの両立ができる世界が望ましく、それを作っていくのが政治家の仕事でもあるが、それでもやはり選択をしなければならない場面というのがあり、総理である凛子は政治家を辞めて出産子育てをすることを選んだ。

最後の場面では、2人の子供を育てる自宅の姿が映し出された。
だが、ここでもこれが決してこの人が主婦になることを選びましたで終わるわけではなく、途中の姿であることは、言わずもがなである。きっとまた活動する日がくることであろう。

人間に必要なのは、無理なものは無理なのであり、そういうときは「選択」をしなくてはならないのだ。しかし何かをあきらめることは決して後退ではなく、次への前進なのだということだ。

・・・

だから、アーダーン首相も、出産し子供も大きくなってきはしたものの、やはり首相という国家を背負う仕事と、母親・妻として家庭の役割を担うことの両立は大変で、今必要なのは母親としての役割りなのだと判断したのかもしれない。首相の代わりは他にいるが、家族の代わりはいないのだから。

家庭との両立とか言うことでなくとも、この6年間の苦労はコロナ対策などもあり、想像を越えた苦労があったのかもしれず、疲れてきてしまったのかもしれない。

・・・

私は「総理の夫」という映画が2021年のものであったので、ニュージーランドの実在の首相から物語の題材を得て作られたものではないかと思ったのだが、調べてみたらこれは「原田マハ」の原作であり、2011年から2013年までに連載されていた小説だというので、実在のアーダーン首相よりもずっと以前のことなのであって、実在の人からヒントを得たものではないことを知り、そんな想定の作品を思いつくなんてすごいなと驚いたのだった。

原田マハという作家は、名前は知っているものの作品を読んだことがない。「総理の夫」は原作とは少し違っている部分もあるのだそうだ。

今度読んでみたいと思う。


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2 コメント

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読むなら文庫本で (せろり)
2023-01-20 21:45:09
『総理の夫』を買いました
ブックオフで、文庫本を買いました
ちょうど、レンタルで借りた映画の『総理の夫』を見たので、中身をちゃんと見てなくて、唯一見たのが、解説

解説は、なんと安倍昭恵さんです

読みましたが、忘れた

興味あったら、是非、文庫本で
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Unknown (飛鳥)
2023-01-20 23:20:22
いつも貴重な情報をありがとうございます。
解説が安倍昭恵さんというのは興味深いですね。確かに、総理の妻だから、総理の配偶者のことがよくわかるはずですね。
この頃、老眼で小さい文字が見えないので、文庫本が読めなくなってしまいました。読むとしたら図書館で単行本を借りることになりそうです。でもそれの解説は昭恵さんじゃなさそうですね。
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