動き物を撮るとき、その動きを予測する、と言います。
しかし、超能力者でもないのに、動きを予測するなんて無理だと昔は思っていました。
しかし、だんだんとそうではないことが分かってきました。
例えば、スナップの場合、あの人が画面のここまで歩いてきたらレリーズしようと、動きを予測することがあります。もっとも、なかなか予測したように歩いてくれなかったりもしますが。(表題写真)
歌の場合。同じ歌詞の部分で同じ振付をすることがあります。それが分かると、次にどんな動きをするかが予測できます。
下の写真は、背景との絡みなど良い写真とは言えませんが、次に右手を伸ばすというのが分かっていたので、体を隅に寄せて、手を伸ばしたタイミングでレリーズしました。
これで、手が切れることなくフレーミングすることができました。
ダンスでもそうです。よく見ていると、同じ動きを繰り返すところがあったりします。
それが分かると次にどう動くか予測できます。
下の写真は、両手と片足を高く上げた瞬間に合わせてレリーズしました。
あらかじめ予測することで、手足が切れることなくフレーミングすることができます。
このように、被写体をよく観察していると次の動きが予測できる場合があります。
ただ、予測ができたとはしても、きちんとタイミングを合わせる必要はあります。
例えば、先のダンスの写真では、きちんと手足が伸びきったところに合わせてレリーズしなければなりません。これは、経験でしょうかね。
ただ、撮り慣れないと予測しづらいものもあります。
タンゴは、動きが複雑で、いつがシッャタータイミングかよく分かりませんでしたし、フラメンコのステップも、上半身の動きがほとんどなく、いつがシャッタータイミングかよく分かりませんでした。
子供の動きも、予測がつきにくいものです。そいう場合は、子供の動きに合わせて、自分が動いて一定の距離を保って追いかけたりするとよいようです。
そうすることによってピント合わせが容易になり、動きのタイミングもつかみやすくなります。こういう場合は、ファインダーより背面液晶のほうが追いやすいですね。