78番郷照寺は、行基により開基。
弘法大師が42歳の時、自信の像を彫造し、厄除け祈願を行い「厄除けうだづ大師」として信仰されるようになりました。
「時宗」の開祖・一遍上人(1239〜89)は、正応元年(1288)に3ヵ月ほど逗留して踊り念仏の道場を開くなど、真言・念仏の2教の法門が伝わることになり、八十八ヶ所の中で特異な霊場とされています。
高台にあり、気持ちの良い場所です。
さぬきの三大ぽっくりさま。
まだだと思うけど、念のため拝んでおきます。
本堂。
庚申堂。
本尊には6本の手をもつ青面金剛が祀られ、病魔を除く霊験があるとされています。
厄除け祈願堂(大師堂)。
十三仏。
常盤明神。
足利時代、臨阿という優しく詠歌の上手なお坊さんがいました。
ある日、犬に追われ傷ついた狸を助け、お寺で育てます。
しかし、臨阿さんは御殿さまと一緒に、都に帰ってしまいます。
やがて飢饉や兵禍がおこり、悪者たちがこのお寺を襲います。
狸は傷つきながらもいろんな知恵を出し、必死でお寺を守りました。
それを見て周辺の人々もお大師様の霊跡を守ろうと頑張り、この大事な霊跡霊場を守ることができました。
そんなことから狸は「常盤明神」と呼ばれ、この郷照寺を守る神様の一つとなりました。
女性の神様も祀られています。
大師堂左手に何やら地下が・・・
万躰観音洞といわれ、全国の信者が奉納した30,000の観音小像がぴっちりと祀られているそうです。
すごい数、しかも金ぴか。
この郷照寺が印象に残ったのは「常盤明神」の伝説に心が和んだことです。
「狸は傷つきながらもいろんな知恵を出し、必死でお寺を守り、それを見て周辺の人々もお寺を守った」というストーリーに感動しました。
また、叶わなかった「食」の記憶も強く残っています。
駐車場から丘をおりたところ、門前に和菓子屋さんがあって、美味しそうな感じでしたが、車を停めるところがなく、諦めました。
また、お寺から県道に出たところの正面のうどんやさんが行列していて気になりました。
次に来ることがあったのなら、このふたつを「食する」を叶えたいと思います。