山茶花の女将さんの笑顔に感謝して、朝の清々しい空気の中、歩いてすぐ横のお寺におまいりします。
着いたよ、四国遍路二十二番「平等寺」。
このお寺も好きなお寺です。
何かゆっくりと時間が流れていて、それに身を任せたくなってしまう。
なんていうのかな、癒されるというのかな、この時間の感覚。
万病に効くという冷水が湧き出ています。
本尊は薬師如来。
着いたよ、四国遍路二十三番「鶴林寺」。
標高475Mに佇む古刹。
昨年春は、焼山寺から、鶴林寺、太龍寺と阿波三難所を歩きましたが、車の鶴林寺も緊張しながらの運転となりました。
道が細くなっていたり、駐車場に近づくにつれ、傾斜がきつくなります。
もうなるようになるさ、と思いはじめたら駐車場に到着で、ホッとしました。
駐車場のトイレはお山にしては、十分以上の快適さ。
このような心地よさは、駐車場料金の善意で成り立っています。
本日上陸の台風18号に備え、本堂は閉じられていました。
今日は高知市内入りの予定でしたので、納経場で聞かれそう答えると、21番22番も打ち終えているから、23番の薬王寺までは打てるが、なにがあるかわからないからくれぐれも無理はしていけないと諭されました。
着いたよ、四国遍路二十三番「薬王寺」。
台風が近づいているとは思えないほどの静けさ。
近くの道の駅は台風上陸につきトイレ以外のすべての施設は閉鎖(臨時休業)。
納経場でも台風に向かって行くようなものだね、無理はしないで、と諭されました。
そうですね、着々と台風に向かっていますね私。
この薬王寺は阿波最後の霊場。
厄坂があり、厄除の根本祈願時。
こんな台風に近づいている時なのに、以前から気になって仕方なかった四国別格霊場第四番「鯖大師本坊」の看板が見えてきました。
あっと気がつき、道を曲がり・・・そう「鯖大師本坊」に着いちゃった!
今回の計画にはなかったのですがおまいりして、納経帳を頂き、別格ならではのお数珠となるべき一珠を頂きました。
納経場で、こっちの台風はあぶないことになるんやから、無理はダメだよと諭されました。
いつかこの鯖大師遍路会館に泊ってみたいと思っています。
着いたよ、四国遍路二十四番「最御崎寺」。
「ほつみさきじ」と呼びます。
着いたよ、四国遍路二十五番「津照寺」。
本堂はこの写真の山門の上に見えていますが、台風18号がいよいよ近づいてきたため、階段は封鎖されていました。
海が近く急な突風で転倒したり、吹き飛ばされてしまうから、大師堂で本堂の分も合わせておまいり下さいとのこと。
くれぐれも無理はしないで、いつだってお遍路はやろうと思えばできるんだから、と諭されました。
このお寺は交通安全、海運安全のお寺で、晴れてれば室津港を見下ろすことができます。
着いたよ、四国遍路二十六番「金剛頂寺」。
雨の降りがスゴイことになってきて、もう濡れるしかない状況。
空は夕方みたいにどんより暗くなってきて、なんか嫌な天気の感じになってきました。
そんななか男性の単独の遍路さんが濡れながら歩いてくる、この天候にも動じない雰囲気に圧倒されました。
金剛頂寺は「霊宝殿」があり、国の重要文化財を収蔵しています。
宿坊もあり、お料理がとても美味で、お部屋は旅館のような清潔さでした。
その日は最後に27番を打ち、高知市内の温泉ホテルに宿泊予定でした。
ふと車を運転している間に、台風めがけて行き進もうとするよりも、さりげなく逃れ、台風通過後の早朝にいつもより早起きして、清らかな空気の中でおまいりしたほうが楽しい思い出になるのでは?と思えてきました。
その時は奈半利入りしたところ。
看板を見て、「ホテル はなり」で素泊まりできるか聞いたら、空室があり受容れて頂くことができました。