2018年11月4日、仙台市若林区古城の仙台刑務所で、「みちのく・みやぎ 矯正展」が開催されました。
さまざまなイベントが開催されるほか、普段は一般の方は立ち入れない、刑務所の塀の中を見学するツアーも開催されました。
食のブースもあり、性格診断のブース、刑務所の作業品の販売も行われていました。
この仙台刑務所の歴史は次の通りです。(若林区HPより引用)
仙台城下をつくってからおよそ30年ほど経った寛永4~5年(1627~8)、政宗は城下東南の「古城」とよばれるあたりに若林城を築きました。
幕府には「屋敷」として建造の許可を得て、政宗自らが工事の細部まで指揮したといいます。
敷地は東西約400メートル、南北約350メートル、土塁の高さ約6メートル。一帯は湿地や深田が多く難工事でした。
城は晩年を過ごすための隠居所といわれてきましたが、研究の結果、現在は実際に執務を行った場所と考えられています。
城の完成にあわせ、城下町として奥州街道沿いに荒町から河原町までの町割がなされ、河原町からまっすぐ東に向かい城に至る道が通りました。
政宗はこの城で8年間を過ごした後、寛永13年(1636)に江戸で亡くなりました。その3年後の春には建物が解体されて仙台城二の丸に移され、政宗の遺言によって堀だけが残されました。
明治12年(1879)9月、宮城集治監(みやぎしゅうじかん、明治時代の刑務所)が若林城跡につくられたのが宮城刑務所のはじまり。当初は西南の役などの国事犯を収容しており、収容人数は3000人だったといいます。中には、陸奥宗光や河野広中など要人の独房もありました。
大正11年(1922)に監獄法が変わり、現在の宮城刑務所という名前になりました。
宮城集治監の建物は東京の大倉組が請け負い、当時の最先端の建築技術が投入されました。
中央に4階建て6角形の見張り棟があり、獄舎は雪の結晶のように放射状に6棟伸びていたことから、「雪型六出の構え(せっけいりくしゅつのかまえ)」と呼ばれました。
ケヤキ造の建物はペンキ塗りで、玄関は唐破風(からはふ、切り妻屋根の端の部分が曲線になっている様式)、塔の頂きには神社に見られるような宝珠の形の玉があり、明治初期の洋風建築独特の和洋折衷様式がよく表れたものでした。
惜しくも、昭和48年にすべて取り壊されています。
この六角堂があった時代には、多くの囚人たちがおられたそうです。
田んぼに稲を植え付ける頃になると、広瀬川から引いた水が流れます
さて刑務所内見学ツアーに並びましょう♪
宮城刑務所は若林城の跡地なので、城跡ならではの要害が所々にあります。
この鉄の門が開くと、前の見学者達と入れ替えに入場するシステムです。
このツアーは大変人気です。(写真撮影不可)
土塁などを見ながら敷地内を歩き城跡を楽しんで。
作業場を見学したあとは、文禄2年(1593)の文禄の役で出兵した伊達政宗が、朝鮮から持ち帰ったと伝えられている梅の巨木「臥龍梅」を見学。
その後、土井晩翠が「蟷竜(ばんりゅう)の松」と名づけた推定樹齢330年のクロマツを見学。
最後に「本日の囚人の食事メニュー」の展示を見ました。
白米70%、麦30%なのだそうです。
ある日はハンバーグなどのお肉メニューもあるようで・・・女性の私なら日々十分のメニューとの印象を持ちましたが、男性はどうでしょうか???
次は、作業品の展示コーナー。
各地の刑務所から、なかなか良い作品が開発されているようですね。
まだ試作品なのか、これら展示品は販売はまだされていないようでした。
無料の性格テストにも参加してみました。
結果はこんな感じ。
夫の結果には赤い線はなく、私にはこんなに長い危険なシグナルが伸びていて、相談電話先も表示されていました。
夫の結果には電話連絡先の表示がありませんでした。
私、そんなに危険人物???
一方的な面で見ればそうなのかもしれないけど、多角的に見れば、弱点が強みにもなることもあるし、まあまあ、ぼちぼちですよぇ~。
夫から「ためしにその電話先に相談してみれば~」と言われましたが、そうしてみたらどうなるのかなぁ~、興味深いなぁ~。
私の性格、問題あるのかなぁ~・・・。
まあボチボチね。
ゆるきゃら「ホゴちゃん」♪
かわゆいですね。
作業品のバーベキュー台。
とても頑丈で立派でいっぱい鉄が使われていて、きちんと手入れさえすれば一生モノです。
即買い!
本当は大きいの欲しいけど、箱庭用に控え目な大きさのもの。
どっしりと重たくて、とても良い買い物でした。
なんと、徳島刑務所から飛行機で来たというので、思わず100枚分の写経用紙を購入。
私の四国88箇所霊場めぐりのために使いたいと思います。
それが一番良いと思います。
皆が皆、罪を犯したくて囚人になっているとは私は思えないからです。
罪を償うために一生懸命に写経用紙を制作したものなら、私も祈る力を強くできそうです。
三重の刑務所からのからくり貯金箱も購入。
自宅お賽銭箱ですよね。
開けるのに忍術のようなルールがあって、それが面白くて。
私が少し若い頃はこういうの、絶対買いたくないという気持ちだったと思います。
今は、自分の財布の中でできることなら、更生の方やこの商品が1個でも売れることで被害者の支援につながるのなら、なにかしてあげたいと思うようになってきました。
ただ単純に、年を重ねているだけですけどね。えへっ・・・。
伊達武将隊の、伊達正宗と茂庭殿、支倉常長さんが登場。
すごく楽しい進行で、良かったですね。
伊達正宗さん役の方の声も良かったし、機転の良さも素晴らしく、茂庭殿の控え目さが印象的でした♪
さて、飲食コーナー。
、
名取せり鍋。
囚人のレシピのカレー。
終わりだからカレーにタダでついてきたパスタサラダ。
鶏つくねスープ。
その日は空が真っ青の晴天でした。
隣県は紅葉真っ盛り。
刑務所体験も印象的でしたが、私としてはのちの印象として、「生」を感じる休日のほうが良かったかな、と思いました。
個人的な印象ですけど、やはり刑務所はパワーとしては-(負)と感じました。