世界遺産に登録された中尊寺。
寺伝によると、850年に円仁 (慈覚大師) が関山弘台寿院を開創したのが始まりとされ、その後貞観元年 (859年) に清和天皇から「中尊寺」の額を賜ったとも言われているそうですが・・・
1126年の『中尊寺供養願文』には、「蝦夷」の征討以来、奥州での多くの戦で亡くなったものの霊魂を敵味方の区別なく浄刹(浄土)へと導くとともに、奥州に現世の仏国土(浄土)を造ろうとした初代清衡の願いが示されているそうです。
12世紀末期の中尊寺には、40にも及ぶ堂宇と300にものぼる禅坊(僧侶の住居)が存在したとされているそうですが、1337年の火災により、金色堂、その覆堂、経蔵の一部を除くほとんどの堂宇は焼失しました。
近世になると、仙台藩主伊達氏の庇護の下に、現在に残る他の建造物や月見坂などの参道が整備されたそうです。
現在の中尊寺境内には、本坊をはじめ、17の支院、白山信仰に基づき北の鎮守社として勧請された白山神社が存在しています。
時は8月の下旬・・・立派な杉林のなかの坂道を汗を拭いつつ、のぼりました。
こんな自然豊かな自然に囲まれた平泉町。
沢山のお堂をひとつひとつ巡ります。
案内が少し足りないような気がするのが残念・・・
大きな杉がくっつきあって、ひとつの体を成している姿には、メッセージ性があるように感じます。
本堂へ。
合掌。
この向こうは金色堂。
金色堂は、この建物の中に保存されています。
黄金に輝き、エネルギーに満ち、その完璧なまでの美しさには圧倒されます。
この建物の中に入れば、藤原3代の時代にタイムスリップして、平泉の発展の凄成り行きを見てみたいと思うに違いありません。
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