昨日は暖房を入れ、今日は窓全開、極端な天候の動きに、こちらの動きは鈍くなり…
さて、文学館での演奏記録です。
フルートとピアノで。
1.E.A.マクダウェル/「森のスケッチ」より野ばらに
2.A.ルナール(編曲:安田芙充央)/「さくらんぼの実る頃」によるポエム
3.梁田貞(編曲:野田暉行)/城ヶ島の雨
4.P.チャイコフスキー/アンダンテ・カンタービレ(ピアノソロ)
5.B.バルトーク/「ルーマニア民俗舞曲」より1.棒踊り
6. 〃 / 〃 2.飾り帯の踊り
7.F.ドップラー/ハンガリー田園幻想曲1楽章
8.ウクライナ民謡(フルートソロ)
9.ウクライナ民謡/キーウの鳥の歌
10.安田芙充央/天上のフルート~遠くの空へ
アンコール
大中寅二(編曲:野田暉行)/椰子の実
入場者数約30名
前回はリハーサルまで進んだところで、コロナ蔓延防止のため中止となり、8ヶ月ぶりのコンサート。それに加え、今回は難易度の高い曲を入れてしまったので、前日から緊張状態。。。
プログラムは1~3が6月に、4~9が東欧に関した曲。日本歌曲はいずれも野田暉行の、私にとっては難しい編曲で、練習のし甲斐があったということでもあり。椰子の実はいきなりカデンツァから始まります。「ちむどんどん」で歌子が何度も歌っていましたが、プログラムを組んだのはドラマが始まる前! ピアニストが「持ってるね」ですって(フフ)
2はシャンソンを代表する曲の一つ。ジブリ映画「紅の豚」で加藤登紀子さんが歌い、最近ではCMで夏木マリさんが歌っています。
2月24日以降、東欧から目が離せない毎日。表現者の端くれとしてはその土地で生まれた音楽に取り組みたい発信したい思いがありました。8のウクライナ民謡はウクライナのヴァイオリニストがソロ演奏をSNSで発信したところ、世界中のヴァイオリニストが共感して、再びリモートで一斉に演奏された曲です。
9の「キーウの鳥の歌」は気持ちを丁寧に音に乗せることが出来、めったに無い充足感を味わうと同時に、客席からも何かが伝わってくる不思議な体験をしました。友人は涙が出そうになったとのこと。
5と6のルーマニア民俗舞曲は受け入れられるだろうか、7のハンガリー田園は吹ききれるだろうかと不安だったものの、コンサート終了後に、元教師でレコード鑑賞部の顧問だったという方に話しかけられ、「今日はバルトークとドップラーが聴けて良かった」と仰っていただいた。一人の言葉は千人力! 選曲は間違っていなかったと思いたい、ポジティブシンキングで行こう
練習の時のように出来なかったところが蘇っても、フルート吹き達の労いの言葉が栄養ドリンクのように(飲んだことないけど)ぱっと元気にしてくれました。
20代の頃、憧れて購入したハンガリー田園の楽譜は見ると真っ黒で、当然技術力も読譜力も及ばず、いつか取り組めたらいいなと思い、憧れのまま仕舞い込んでいました。それから20年以上経ってレッスンを受ける機会に恵まれるも、やはり難しさの確認のようなものでした。そこから10数年経った今、人前で演奏しちゃったのですから結果はどうあれ、ただただ(トライした自分を)褒めてやりたいと思います。
新年度の演奏はこんな調子でスタート出来ましたが、今年度はさらに1回減らすことを了承していただきました。フェイドアウトを進めます。
今回のコンサート中、一つ気になったことが……
演奏開始直前に「写真を撮っても良いですか」と後列からお声がかかる。
アットホームな感じのコンサート(私の緊張をよそに)なので、言いやすかったのでしょう。
突然だったので戸惑っていると館長がOKを出す。
写真については新聞社や館の人が時折撮影しているので「良し」としても、問題はその先。
何に使われるのか分からないことが嫌だなと。
で、「録音はだめです」とOKに追いかけて言いました。というのは
3年ほど前に別の企画で演奏したものが地方のラジオ局で流され、びっくり仰天!
本人の許可を得ないで勝手に流されたことがあったのです。
いとも簡単に、瞬時に無限に情報を流す事ができる現代にあって、
肖像権を改めて考えさせられました。
私もレストランのお料理画像をお店に許可をとらず、ブログにアップしていました。お店の宣伝にもなって良いんじゃないかという安易な考えでしたが、
だめですね。
盛り付けひとつをとっても肖像権。
食事どきの店の忙しさの中で許可を取るのは大変勇気のいること。
今後の外食記事アップは……
本日の画像は本番当日朝のホスタ、夜帰宅すると既に萎み始めていました一日花。
生演奏も一期一会。