無謀な依頼に、無謀にも応えた。
今月から月一で、文学館で演奏することに。
こちらの要望は、あくまでも館内のBGMというスタンスで時間は20分程度。
先方は30分でと言う…う~ん
選曲はBGMだから、なるべくサラサラっと吹けるものをピックアップ。
デリー地方のアイルランド民謡/ロンドンデリーの歌
フランシス・トーメ/かざらぬ告白
アキレ・シモネッティ/マドリガーレ
J.S.バッハ/ソナタBWV1031よりシチリアーノ
中田喜直/夏の思い出
大中寅二/椰子の実
久石譲/アシタカせっ記
久石譲/空から降ってきた少女
E.モリコーネ/ガブリエルのオーボエ
宇多田ヒカル/花束を君に
約30分、出血大サービス!
BGMだから、展示物を観覧している人や、喫茶コーナーでコーヒーブレイクしている人にそっと寄り添えるように、近くで立ち止まって聴く人が少し居るかもしれないし、全く居ないかもしれないし、立ち止まった人が途中で帰るかもしれないし…そんなことを想像し、最終的には館内で働くボランティアさん達に聴いて頂くつもりで気楽に演奏しよう、したい。
そして、いざ当日は大雨、入館者は居ないだろう(晴天でもあまりいないのだから)と思いきや、約30名も!! 初回ゆえの宣伝効果は絶大。
しかもホールでは幾つかのテーブルとそれを囲む椅子が全部、こちらの立ち位置に向いている。
ちょっとやめてよ、これでは演奏会じゃん。。。
せめて向きを変えていただくが、着席されると結局はみなさんこちらをしっかり向かれる。
やがて珈琲が運ばれてきて、そろそろスタート。
予想とはだいぶ違っちゃったなぁ…
「BGMですので、歓談などされながら、お気軽に聴いていただければと思います」てなことを言っても、雰囲気はかわらないので、覚悟を決めて演奏に入る。
難曲を入れなかったせいなのか、極度の緊張感はなく、また視界に入るお顔が知らない方たちだったせいなのか、集中力が途切れることもなく、おかげで悔いの残る演奏にならず良かったと思う。
フルート1本無伴奏で30分、それ自体が初体験に加え、変化を出すためにノンビブの電子音を真似てみたり、アタックを変えてみたり、違う楽器になったつもりで吹いたりと、自由な試みがとても楽しい経験となり、また、曲の合間に目が合うと、どの方もにこやかで、こちらが癒やされた感(笑
ありがたい。
こんなにしっかり聴いてくださるのなら、曲紹介も入れると良かったなと反省。
だからといって、次回もそうなるとは限らないので、どうしたもんじゃろうのう。。。
まぁ、とにかく新しいチャレンジはスタートした、楽しければ頑張れる
本日の画像は今朝の空、さえない天気続きの中で見せてくれた眩しい青が嬉しくて1枚!