グリーンズ・テイブル

ppのピアニッシモな戯言でござ~い☆

詩と音楽のひととき

2019-10-27 10:16:25 | 音楽活動

 

文学館で定期的にミニコンサートを開いているお陰で、時々懐かしい人が来場してくださる。40数年ぶりにお会いしたその方の依頼で「詩と音楽のひととき」に参加した。以下の詩を預けられ、鍵盤奏者と分けて、イメージする曲をそれぞれ選び演奏。 

立原道造/のちのおもひに・・・G.フォーレ/シチリアーノ FL.

萩原正太郎/旅上・・・M.ウィルシュ/オー・シャンゼリゼ KEY. 

小熊秀雄/鶯の歌・・・R.シューマン/サンタクロースのおじいさん KEY.

大場豊吉/ノロの火に焼けているのは・・・A.ドヴォルザーク/スラブ舞曲集第2集第2番 FL.

谷川俊太郎/かなしみ・・・S.ラフマニノフ/ヴォカリーズ FL.

木村和恵/午睡(ひるね)・・・R.シューマン/トロイメライ KEY.

P.エリュアール/詩の批判・・・C.ドビュッシー/シリンクス FL.

園太一/小平河岸叙景・・・L.ハーライン/星に願いを FL.&KEY.

 

S.ウルマン/青春

最後にこれを朗読されたのは80代の男性、しっかりと通るお声で、締めくくりに相応しい感動的な詩。訳は色々あるようで当日読まれたのとは少し違うけれど、ここに残します。

 

宇野収、作山宗久 訳

青春とは人生のある期間ではなく

心の持ち方をいう。

バラの眼差し、くれないの唇、しなやかな手足ではなく

たくましい意志、ゆたかな想像力、もえる情熱をさす。

青春とは人生の深い泉の清新さをいう。

 

青春とは臆病さを避ける勇気。

やすきにつく気持ちを振り捨てる冒険心を意味する。

ときには、20歳の青年よりも60歳の人に青春がある。

年を重ねただけで人は老いない。

理想を失うとき、はじめて老いる。

歳月は皮膚にしわを残すが、情熱を失えば心はしぼむ。

苦悩、恐怖、失望により気力は地にはい精神は芥(あくた)になる。

60歳であろうと16歳であろうと人の胸には

驚異にひかれる心、おさな児のような未知への探究心

人生への興味の歓喜がある。

君にも我にも見えざる駅逓が心にある。

人から神から美、希望、喜び、勇気、力の

霊感を受ける限り君は若い。

霊感が絶え、精神が皮肉の雪におおわれ

悲嘆の氷にとざされるとき

20歳だろうと人は老いる。

頭を高く上げ希望の波をとらえるかぎり

80歳であろうと人は青春の中にいる。

 

これから歩み続ける道を照らしてくれる灯りのよう。 

会場は「いぶりたすけ愛ともかな」来場者にはお茶が提供され、手作り感満載のアットホームな雰囲気でした。 

 

ご褒美?に頂いた、主催者手作りのアップルパイ。あかねの甘酸っぱさがほっぺ落ち。 


楽しいこと、美味しいものは……新しい力にかわってくれる☆

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