プロ野球 OB投手資料ブログ

昔の投手の情報を書きたいと思ってます

川畑盛幸

2012-04-22 21:05:51 | 日記
1978年
イースタン
・リーグ戦、閉幕ぎりぎりで一気に注目を浴びたのが、ヤクルトの二年生・川畑である。北九州市小倉区にある小倉職業訓練校出身という変り種。つまり生粋の草野球出身で、一昨年テストでドラフト外入団した182センチ、75キロの大型右腕投手だ。その川畑が10月2日の日ハム15回戦でプロ入り2試合目の登板にして、完投勝利をやってのけたのだ。それも鳴り物入りで入団したドラフト1位、石井邦彦「大東大」相手に投げ勝っての1勝だけに、その価値も大きく、両軍ベンチもアッと驚いた。その内容も被安打8の自責点2という堂々たるもの。「高橋さんのリードのお陰。それにバックが10点も取ってくれましたから・・・」と、川畑はチームメイトに感謝感激していたが、草野球のヒーローが、大学出のドラフト1位投手に勝っての初勝利だけに、なんとも愉快だった。この川畑、軟式ながら1973年にパーフェクト・ゲームを記録したこともあるという。この1勝で自信をつかめば、面白い存在になるかも・・・。

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木下透

2012-04-22 21:04:25 | 日記
1978年
・10月27日から始まった秋の教育リーグ戦が終了。ヤング巨人の収穫といえば「隠れた大物」木下投手の台頭だろう。ドラフト2位入団で181センチ、77キロと体格にも恵まれスカウトの間では「紀和地区では近鉄に入った山口より素質は上」と評価された大型の素材である。イースタンでの公式戦ではわずか2試合、4イニングを投げただけだったが、教育リーグでの変身ぶりは見違えるようだ。変化球全盛の時代とあって最近の若手はやたらと、やれフォークだ、シンカーだとクセ球を多投しているが、木下の持ち球はまだ「速いストレートとカーブだけ」現在、高橋二軍コーチとの二人三脚で、安定したフォーム作り、体力強化に励んでいる。将来は先発完投型の投手を目指す木下の豪快なピッチングが注目される。

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藤田達也

2012-04-22 21:03:42 | 日記
1979年
・藤田達也は今季ドラフト2位で南海入りしたホープだが、決して騒がれて入団した選手ではない。プロの世界は彼が想像していた以上の厳しいものだった。1月の自主トレに参加した藤田は足首を痛め、早くも一人だけポツンと取り残されてしまった。試練が早くも口を開けて待っていた。心に描いた「夢が」音をたてて崩れ去っていく。18歳という若さに、プロの世界は、自分の腕だけが頼りだというシビアな現実をうえつけられた。「寮を抜け出して家に帰ろうかと思ったこともありました・・・」半年たった今では笑っていえる。だが当時は必死だった。どんな時でも腹筋、背筋、シャドーピッチング200回は欠かさない。プロ1年目を振り返って「体力のなさを痛感しました」という藤田は同じ高卒で3年目に新人王を獲得、ホークスのエースに登りつめた同姓の藤田学を目標に置いているという。「3年間は辛抱して先輩みたいになりたい」彼の目の輝きが「きっとやってみせます」と訴えているのは確かだった。

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佐藤博

2012-04-22 21:02:23 | 日記
フォーム・・オーバースロー 球種・・スライダー、カーブ、フォーク

・日立製作所に所属していた二年目の秋に大洋から指名を受け、このときは好きなチームだったので入団したかったが会社側に反対された。その理由は同じ年に渡辺孝博がヤクルトの指名を受け入団したので、「一度に二人もエースが抜けられたら困る」というものだった。翌年のドラフトではロッテから指名されるが、このときは在京のセリーグを希望していたので2度目のプロ拒否となった。

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仲根政裕

2012-04-22 21:01:21 | 日記
1973年
・ジャンボ仲根がしょげかえっている。オープン戦の後半は登板するたびにKOされ、自信をなくしているのだ。3月15日のヤクルト戦「日生」で鮮やかなデビューを飾り、20日の巨人戦「伊勢」でもクリーンアップを軽く料理した大物ルーキー。威勢のよかったあの頃の面影はどこにもない。花々しいスタートを切っただけに仲根は気負いすぎた面もあったようだ。「もっと力を出して投げていたらシャットアウトも可能・・・」と目先の結果にとらわれ、登板が重なるにつれフォームがバラバラになってしまった。キャンプでの投げ込み不足がフォームを完全なものにしていなかったのである。岩本監督は大物ルーキーの使い方について「オープン戦でのピッチングをみると先発はとても無理。公式戦は短いイニング、それも負け試合ということになるだろう」という。だが、今年は2シーズン制。投手は質より量を要求される。そうなると弱点を克服したジャンボにも出番は回ってくるはずだ。まれにみる逸材だけに何かのきっかけがあれば思ってもみない立ち直りが期待できそうである。

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津野浩

2012-04-22 20:59:48 | 日記

投球フォーム・・・右オーバースロー「ワインドアップ 制球を気にするあまり、フォーム全体が小さくまとまってしまっている」


球種・・・ストレートのMAXは145キロ程度。カーブ、フォーク、スライダー。


1984年・6月30日・西武ー日ハム15回戦「西武球場」観衆2万・試合時間3時間10分
日010306000・10
西000000000・0
勝ち・津野・・負け・鈴木孝・・・本塁打・二村5号、木村兄2号

津野投手・投球内容・9回・3安打・三振1・・四死球6・・自責0

・日ハムの新人・津野が西武を散発3安打に抑えて完封勝ちした。高校出のルーキーの完封勝利は、1972年の竹内「大洋」以来12年ぶり。津野は立ち上がり、制球に苦しんだが、二回一死満塁のピンチを古屋の美技に救われて立ち直った。直球と緩いカーブで打者のタイミングをうまく外した
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小原沢重頼

2012-04-22 20:59:18 | 日記
投球フォーム・・・右オーバースロー「ワインド・アップ」


球種・・・・ストレートのMAXは140キロ程度。スライダー、フォーク、決め球はタテの大きなカーブ。

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佐藤政夫

2012-04-22 20:58:03 | 日記
投球フォーム・・・・左サイドスロー「ワインド・アップ。変則モーションでリリース高め」

球種・・・ストレートのMAXは136キロ程度。シュート、カーブ、シンカー、チェンジアップ。左右に揺さぶる制球が冴えている。


1981年・8月3日・ヤクルトー大洋18回戦「神宮」観衆1万1千・試合時間・2時間51分
洋001030301・8
ヤ000000000・0
勝ち・佐藤・・負け・梶間・・本塁打・・長崎6,7号、田代15,16号

佐藤投手・投球内容・・9回・・8安打・・三振6・・四死球3・・自責0

・ついに先発投手が底をついた大洋は中継ぎ要員の佐藤をマウンドに送った。それがまさか、至上の完封になろうとは・・・
この試合の女房役は高浦だった。久々の先発マスクだが高浦が好リードをする。「カーブは捨てダマにしてストレートとシュートで押したんですよ」投球パターンを変えた攻め。ヤクルト打線は面くらった。「7回ごろから完封を意識しました。最後のバッターを投ゴロに打ち取ったときはヤッタ!と思いましたね。でも、実感がそれほど沸かないんですよ。今は、疲れがドッと出て・・・」それでいて試合後は、感激と興奮がおさまらない様子の佐藤だ。首脳陣も過去の実績から佐藤には多くを望んでいなかったのだ。「2回くらいでKOされたんじゃ、カッコ悪いでしょう。だから、せめて責任を果たすようなピッチングを」という考えが先立ってしまう。それは、佐藤のさすらい人生からきている。45年に胸をふくらませて巨人入り。だが、わずか1年在籍しただけで、翌年はロッテに移る。47年はアメリカの1A「ローダイ・オリオンズ」でプレー。そして帰国してみたら、48年6月に中日へトレード。その中日も昨年でクビになる。そしてたどりついたのが大洋だった。昨年までの11年間で3勝12敗1セーブ。今季は、4勝2敗1セーブとし、11年分をすでにオーバーしてしまった。防御率は一気にハネ上がり1・95。あと2試合に2点までに抑えて完投でもすれば、トップに顔を出す。奈落の底から這い上がった男は、胸に秘めた目標「防御率1位」に向かって前進する。

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福家雅明

2012-04-22 20:56:49 | 日記
投球フォーム・・・右スリークォーター「長身を利かせたフォームは元・阪神の江本孟紀によく似ている」


球種・・・ストレート、カーブ、スライダー、SFF「スプリット」


1982年
・ルーキーの福家がウエスタンで待望の「1勝」をマークした。5月6日の中日戦「甲子園」で先発・遠藤のあとを受け、力投。失点ゼロで初白星を手にした。「持ち前のスピードと、彼独特のスライダーがよかった」とは高橋二軍コーチ。開幕時には一軍入りしていたが、巨人戦で打ち込まれ、それを最後に二軍落ちしていたが、この日の好投で再び一軍昇格の可能性が出てきた。「やっぱり一軍で投げるのが目標ですから」と意気込む。安藤監督も「福家が出てきてくれたら大きい」と、ファームからの報告に期待を寄せていた。

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三宅宗源

2012-04-22 20:55:46 | 日記
投球フオーム・・・・左スリークォーター


球種・・・柔らかいフォームから投げ込むストレートの伸びは抜群。横に流れるカーブ、シュート。制球難が致命傷。


1983年・2月27日・オープン戦・ロッテー広島「鹿児島」
広000000000・0
ロ000000000・0
三宅投手・投球内容・先発・3回・1安打・自責0

・ローテション入りが期待されている3年目の三宅は3回を無失点に抑えた。昨年までは制球に苦しんで持ち前の速球が生かしきれなかったが、この日は打者10人に対し、投球数は43。1回二死から加藤に左前安打を許しただけでまったく危なげなく、しかも無四球だった。力まず七、八分程度の力で投げていたのがコントロールをよくしていた。

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平田恒男

2012-04-22 20:55:17 | 日記
1982年「ウエスタンリーグ・トーナメント大会 浜松」
・ウエスタンリーグ・近鉄ー中日2回戦、3回ウラ二死満塁のチャンスに打席に立った平田の一撃は、ライトポール際の外野芝生席にはねた。「ちょっとつまり気味だったので、入るかどうか不安だったけど、よく飛びました」この一打で、一躍、MVPの最有力候補と思われたが、投手陣がリードを守りきれず近鉄の猛攻を浴びて逆転負け。MVPの夢も水泡に消えた。二軍では常に3,4番を打っているが、開幕当初は一軍ベンチにいただけに平田自身は「このホームランが一軍での一発なら大喜びできるんですが・・・」と、チームの敗戦もあってか、やや不満げな表情。三協精機から中日入りして4年目。投手として入団後、野手に転向し、昨年は31試合の一軍出場の経験を持つ平田は、この一発をきっかけとして再度、一軍定着にチャレンジする構えだ。

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