プロ野球 OB投手資料ブログ

昔の投手の情報を書きたいと思ってます

中島淳一

2012-12-13 22:56:43 | 日記
中島みごとな火消し

・・西鉄の井上善は低めのシュートにコントロールがついてきた。しかも五回二死一、三塁で鈴木武にファウルでさんざんねばられながら2-3後の八球目を内野ゴロに打取る余裕も出てきた。六回箱田に打たれたあと二つの野選がつづき無死満塁のピンチを残して退いたが、続投させてピンチを切り抜けさせるのもおもしろかったろう。ここでリリーフした中島はスライダーをうまく使って金光、桑田の代打者を凡退させてピンチを切り抜け、以後大洋をよせつけなかったプレートさばきもすっかり落ち着きが出てきた。

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後藤修

2012-12-13 22:35:13 | 日記
「オペラ好き」で冷遇
転々とした後藤選手の場合

二十一日東映と「仮」契約した後藤修投手(21)の場合、オペラが好きというのが、にらまれる原因となった。飲酒、トバク、女などは七つの大罪に入らない。ある選手は、ピカソばりのアブストラクションを描くといってけぎらいされ、また最近パールスからトレードされた某選手は、暇があれば図書館通いするーというその趣味が、仰々しく取りぎたされ狂人扱いされた。プロ野球選手の団体生活では、ミーハー族以外の変わり者は排斥される傾向もある。
・・左投左打、5尺9寸5分、20貫、静岡県磐田南高を出て、昭和二十七年ロビンス入団。合宿で「楽譜ばかり見ている」変わり者とあって大洋系幹部にクビにされたのが昨年の末。この一月末にテストで市川の高橋キャンプを訪れると、ここに手ひどい侮辱が待っていた。
・・朝食前に四百メートルのグラウンド七周、その他、激しい柔軟運動。いざテストのときボールの伸びが悪くてはと、ややランニングをセーブしたら、飯塚代表から「そんな心がけではとうていスターになれぬ」とキツイおしかり。お寺の粗末な一室に十人詰め込まれ「テストは岡山のキャンプから」と冷たい態度、また待遇が悪く、合宿から球場までも、むかしの軍隊式のオイチニなので、三日目に帰郷を決意。
・・帰り支度をしているそばから、球団の某が「トットと出て行け」と追い出す始末。その原因も「テストで見る」約束を破約された後藤がシビレを切らしたところ、サヤあてしたもの。
伊東キャンプに某日現れた大川東映社長は、後藤を見て一目ぼれ、それかあらぬか球団結成以来初の金一封を全選手に手渡したよし。すでに球場で記録破りの五百フィート本塁打を放ち、土井垣がつききりでボールをうけとっている。「保井監督!もしあれがモノになれば、ベンチで眠っていて目をあければ勝てますよ」(浅原二軍監督談)
・・俗見にしいたげられた選手のサンプルであり、素質十分だが実戦的でない。という疑惑をどう征服するか。「後藤のことは(と、ぽんと胸をたたき)私に任せて下さい」という土井垣の親分ぶりがペナント・レースで実を結ぶか。ファーム組織に各球団が本腰を入れようとしておりからファーム四年生のデビューはテスト・ケースとして注目してよい。

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吉良修一

2012-12-13 22:13:38 | 日記
・・・高校(津久見高)時代、甲子園で鳴らした阪神・吉良は三年目。そろそろ力をあげねばならないのだが、先発で3回投げ被安打5、自責点2。コントロールがあまくコースが高い。上手から、スリークォーターに変えているが戦力としてはまだまだ。バレンタインがオープン戦二度目の右打席で場外ホーマー。内角寄りの高めの好球だがシャープなスイングだった。第二打席は同じ高さの外角球をから振りの三振。安定性ではもう一つというところ。
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迫田七郎

2012-12-13 22:12:35 | 日記

東京第三の投手に

迫田がオープン戦五度目の登板、そして初めての先発で、しかも完投した。低目に速い球を投げ込み、失策がからんで、二点を失ったが自責点はない。迫田は「醍醐さんのサイン通り投げたが強い風は計算にいれた。これで落ちる球もよく落ちた」という。また張本を連続からの振りの三振にとったのは「カーブとシュート」。さらに東映の打線を「よくわからないが当たっていないのでしょう」と批評するあたりプロ二年生とは思えない落ち着いた口ぶりだった。真田ピッチング・コーチは「迫田は左打者の料理がうまいので出したが、期待通りだった。しかし簡単に四球を出すなど制球力に欠点があり、八十点から八十五点の出来。しかしまだまだ安心できない」といっている。迫田はこれでオープン戦二十イニングスで失点二、自責点0。昨年イースタンリーグで十二勝をあげ最多勝利投手になっており、小山、坂井につぐ東京期待の第三の投手として大きく浮かび上がりそうだ。

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